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「アウトドアを楽しむことが防災に役立つ」アウトドアのスペシャリストが語る”命を守るための考え方”とは

2019/12/6(金) 8:01配信

KSB瀬戸内海放送

 キャンプや登山、トレッキングなど、アウトドアを楽しむときに災害のことを意識している人はおそらく少ないが、屋外で火をおこす、湯を沸かす、紐を結ぶなどアウトドアを通じて得られる知識や技能は、命を救う手助けにもなる。アウトドアの知識を書籍、キャンプ、防災訓練などを通じて伝え続ける寒川氏は、アウトドアを楽しむことが、結果的に災害時、他人を助けることにもつながると話す。

アウトドアの知識が生死を分ける

―普段はどんなお仕事をされているんですか?
 アウトドアを生活に取り入れることを提案する、アウトドアライフアドバイザーという肩書きで仕事をしています。書籍を出したり、アウトドア輸入用品を扱っている会社のアドバイザーをさせてもらったりしています。アドバイザーとしては、商品を山へ持って行ったり、海外へ持って行ったりしてテストをして、それを会社にフィードバックしています。防災に関連するところでは、普段の遊びのアウトドアにも使え、災害時にも使える「ライフライン・サポートパック」という商品を企画しました。水・湯沸かし・電気・火おこしに役立つ用品とバッグのセットです。

―アウトドアが、ライフラインの一助になるということですか?
 例えば外で湯を沸かすことができるとどんなメリットがあるかというと、水を煮沸できるんです。災害時は水が出なくなると、給水車が来て配給してくれるのを待つ、という光景を思い浮かべると思いますが、特に今みたいな、夏の40℃近い気候のなかでは、給水車が到着するのを待っていられないですよね。道路が瓦礫だらけで、車が入って来られないという可能性もある。それに、水って重いんですよ。重い水が入ったポリタンクを持って家まで数キロ歩くというのは厳しいですよね。だからといって、川の水や雨水、お風呂の浴槽に貯めていた水を、そのまま口にするわけにはいきません。菌の入った水を飲むとかえって身体から水分が出ていくことになりますから。
 そこから安全な水を作る方法としては、煮沸するしかないんです。塩素を入れて菌を殺すなどいろいろ手段はありますが、誰でも持っているものではありません。まして水は人工的に作れるものでもありません。そうなったときに、こうした知識や道具を知っている人と知らない人とでは、極端な話、生死を分けるほどの話になってしまいます。
災害時に多くの人が気にするのは食料品のほうですが、何よりも重要なのは、安全な水を確保することです。それは都市部だろうが田舎だろうが、どこに住んでいても同じです。

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最終更新:2019/12/6(金) 8:01
KSB瀬戸内海放送

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