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一生お酒を楽しめる上手な飲み方

2019/12/6(金) 12:00配信

Medical Note

師走に入り、忘年会、クリスマス、新年会など、お酒を飲む機会が増えるとともに、忙しい仕事のストレス解消のために普段よりも酒量が増えている人もいるかもしれません。しかし、「適量」を超えた飲酒を続けると健康に悪影響を及ぼし、一生飲めなくなってしまうことも。お酒が好きならばなおのこと、一生付き合っていけるよう、上手な飲み方を知っておきましょう。【湘南藤沢徳洲会病院肝胆膵消化器病センター長・岩渕省吾/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇お酒の功罪

お酒を好きな方にとって、一生お酒を楽しめる上手な飲み方というのは簡単なようでなかなか難しいテーマかもしれません。ほどほどであれば、健康増進や社会生活の潤滑油として、その効用は古くから知られています。一方、飲み過ぎると肝臓ばかりでなく、あらゆる臓器に障害を起こす可能性があります。中枢神経障害、精神障害(いわゆるアルコール依存)は有名ですが、膵(すい)炎の原因となることも多く、そのほか糖尿病、高血圧、脂質異常、心臓病や栄養障害など挙げればきりがありません。

このお酒の功罪の分かれ目はどこにあるのでしょうか。欧米人についてではありますが、1日の平均アルコール消費量と死亡率を調べたデータがあります。男性の場合、1日に飲むお酒をアルコールのグラム数に換算して、1日平均30g未満であれば死亡率は1.0以下、すなわち飲まない人に比べ長生きし、40g以上になると死亡率は1.0以上に上昇するというものです。

つまり30g未満であれば功罪の「功」が上回り、40g以上では「罪」が勝るというもので、まさにアルコール性肝臓病の危険域の分かれ目と一致しています。

一方、女性は男性に比べ明らかに許容量は少なく、1日20gを境に死亡率が分かれる結果です。「女性はアルコールに弱い」と言われるのは、単に酔いについてではなく体への影響のことです。最近では女性の飲酒機会も増え、気付かずに肝機能異常が進行しているケースもあります。特に採血の機会の少ない女性の場合、飲酒量には十分な注意が必要です。

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最終更新:2019/12/6(金) 12:00
Medical Note

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