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龍谷大平安に「1番・センター」が多いのは、かなり深い理由があった!【後編】

2019/12/6(金) 7:20配信

高校野球ドットコム

 全国屈指の名門で、走攻守全てにおいて鍛え上げられている龍谷大平安。実はある打順が毎年のように続いている。それは「1番センター」だ。

【写真】夜間でも十分な照明で練習ができる龍谷大平安グラウンド

 過去のスタメンを振り返っていくと、2014年センバツ優勝時には徳本 健太朗(トヨタ自動車)、2015年には城島 大輝(日本大)、2016年には小川 晃太朗(同志社大)、2017年は松本 渉(東洋大・2018年は3番)、そして今年は中島 大輔(3年)と1番センターが続いている。

 なぜ龍谷大平安は俊足の1番センターが多いのか。そして、原田英彦監督が求める1番打者、センターとはいったいどんな選手なのか。後編はなぜ元気あるセンターを求めるのか。そしてプロへ進んだあるOB選手について語ってもらった。

打者の気を紛らわせるセンターの元気

 「バッターが一番見えるのはピッチャーとセンターなんですよ。そこでセンターがワイワイ喋っていたらバッターは気になるんです。自分の視界に入るでしょ。だから僕は守っている時にそれを知って動いていたんです。『ここが大事やな』と思う時は手を回したり、ある方向に走って戻ったりして、相手の集中力を切らすようなことをずっとしていました。僕は声も大きかったし、僕の声で気を紛らわせることもありましたね」

 外野手はバッターと距離があるため、そこまで意識が向く選手は多くないだろう。だが、そうした些細なことに目を向けられるかどうかが、大事な勝負の分かれ目になる時もある。高校野球よりはるかにレベルが高い社会人野球で、原田英彦監督が13年も現役を続けてきたのもこうした積み重ねの賜物だ。

 だからこそセンターに求めるレベルが高いのだろう。多くの名センターを輩出しながらも「近年、なかなか良いセンターがいないですよね。徳本 健太朗も最後、良いセンターになったと思うんですけど、僕からしたらまだまだです」と話す。

 今年のセンターのレギュラーである中島 大輔については「走ったら速いし、ミート力もある」と能力の高さを評価しつつも「練習の中で目立たない」と物足りなさを感じている。

 「やっぱり大事なのは気持ちですよね。今の子は気持ちを出すのが下手ですけど、長く野球をしようと思ったらそういうところは絶対に必要です。松本 渉も足が速くて良い選手だったんですけど、あの子も大人しかったです」

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最終更新:2019/12/6(金) 7:20
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