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シューティングブレークとステーションワゴンはどこが違うのか

2019/12/6(金) 22:00配信

Park blog

キャビン(乗車スペース)と大容量の荷物搭載スペースが一体となったボディに、大きな開口部のリアゲートを備えたクルマが「ステーションワゴン」といわれてきた。しかし、これを「シューティングブレーク」とするメーカーもある。両者の違いはどこにあるのだろう。

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デザイン重視のステーションワゴン

 ステーションワゴンのユーザーには、アウトドア用具をたくたん積みこんでレジャーに利用する人も多い。その中には、もっとデザインを重視したステーションワゴンの需要はある。そう推測しているはメーカーは多くある。

 たとえば、メルセデス・ベンツは、ベースを4ドアセダンではなく、流線型のボディラインで構成された4ドアクーペをベースとしたステーションワゴンタイプのクルマを、「シューティングブレーク」とした。

 クーペベースだけではなく、プジョーからは、508SWのようなセダンベースで、デザインを重視したシューティングブレークスタイルのステーションワゴンも登場している。デザインを重視したステーションワゴン。それが、近年のシューティングブレークの定義となりそうだ。

 一方、日本では1990年代ころに、ホンダ アコード・ワゴンや日産プリメーラーワゴン、スバル レガシィなどのデザインを重視したステーションワゴンが散見された。しかし当時はそれをシューティングブレークとは呼んでいなかった。

 これ以降、日本ではミニバン・SUVの人気や、リーマンショック以降はラインナップの見直しなどがあり、ステーションワゴンのラインナップが拡張されることは少なくなった。

シューティングブレークのご先祖様

 そもそもシューティングブレークってどんな意味?という疑問が湧く。それは馬車の時代にルーツがある。元来クルマのボディタイプを示す、クーペやセダン、ステーションワゴン、バンなども馬車の時代にルーツがある。

 シューティングブレークとは狩猟用の馬車のことで、クーペの馬車を改造したものだった。

 馬車におけるクーペのデザインは、2ドアで2席の箱型車(御者席は車外)。それに狩猟用品を積めるようにキャビンやラゲッジスペースを拡大するなどの改造をしていたのが、シューティングブレーク。

 所有している人たちは貴族などの富裕層だった。そのデザインは所有するオーナーのステータスを物語るスタイリッシュさも求められた。

 だから、ただラゲッジスペースを拡張するだけでは満足してくれない。そこでコーチビルダーと呼ばれるカスタマイズ工房などで製作されたスタイリッシュな一品ものが、シューティングブレークと定義されるようになった。

 その系譜からクルマでも、スポーツタイプなどの2ドアクーペの後部のラゲッジスペースをアウトドア用品が積めるようにカスタマイズしたものをシューティングブレークと呼ぶようになった。

 その1つとして、2019年3月に発表されたスポーツクーペのアストンマーチン ヴァンキッシュ ザ・ガードの1モデルにも、シューティングブレークと名付けられたものがある。

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最終更新:2019/12/6(金) 22:00
Park blog

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