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日鉄建材の砂防堰堤構築用「SBウォール工法」、災害復旧で需要増。採用実績400件超

2019/12/6(金) 6:02配信

鉄鋼新聞

 日鉄建材(社長・中川智章氏)が展開する砂防堰堤構築技術「SBウォール工法」が災害復旧に威力を発揮し採用実績を伸ばしている。現地の掘削などで発生した土砂をソイルセメントとして内部材に活用した環境に優しい工法で、外壁材に鋼製材とブロック材を採用。高い防災・減災効果を発揮する。採用実績は400件を突破しており、こうした実績と高い環境性能が評価され今年度の「関東地方発明表彰」(発明協会主催)で「発明奨励賞」を受賞した。今後も積極的に普及拡大を図り、増加する災害への対策に貢献していく方針。

 本工法は日鉄建材と共和コンクリート工業および砂防ソイルセメントの研究・開発を行うインバックスが共同開発したもの。内部材として用いる砂防ソイルセメントは、現地で掘削後に通常は建設残土として産廃処理される土砂にセメントと水を混ぜることで形成。2003年には工法普及に向けた研究会を立ち上げ、内部材の製造および品質維持に必要な配合試験や、指標となる現地土砂の適応性判断を積極的に実施している。
 また、外壁材には景観性に優れるブロック材と衝撃に対して粘り強さを発揮する鋼製材を組み合わせた信頼性の高い堰堤を構築する工法となっている。
 通常のコンクリート堰堤に比べ工期は最大半減できるほか、コストも縮減できる。近年では多発する自然災害の復旧事業に威力を発揮。12年の九州北部豪雨、14年の8月豪雨、16年の熊本地震などでは集中プラント方式による施工で、多数の砂防堰堤を短期間に構築。被災地域の安全・安心に貢献した。
 また、17年の九州北部豪雨や18年7月豪雨のほか、北海道胆振東部地震の復旧事業などでも数多く採用され、現在施工が進められている。
 今回受賞した「発明奨励賞」は昨年度にも「鋼製スリット堰堤T型」で受賞しており、同社の優れた製品力や多くの採用実績が高く評価された形となった。

最終更新:2019/12/6(金) 6:02
鉄鋼新聞

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