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CMOSセンサー、スマホカメラの多眼化・大判化が市場牽引

2019/12/6(金) 20:20配信

LIMO

 CMOSイメージセンサー(CIS)分野の活況が続いている。スマートフォン1台あたりに搭載されるカメラの個数が増加する「多眼化」の傾向が続き、台数ベースで飽和状態のスマホ分野でも需要が伸びている。さらに撮像素子としての感度を向上・維持させるため、チップサイズ(光学サイズ)の大判化も進む。2020年はトリプルカメラの先を行く、クアッドカメラ(ToF除く)も市場に投入される見通しで、しばらくは「多眼化」「大判化」が市場拡大を牽引する構図が続く。

中~低位機種でも多眼モデル

 20年のスマホ市場は5Gの商用化がカンフル剤となって、17~18年と続いたマイナス成長から一転、台数ベースで持ち直す見通しだ。前年比で4~5%増の約15億台が見込まれるが、成長率という観点では当然のことながら以前ほどの力強さはない。5G普及によって、一部デバイスには新たな事業機会が巡っているものの、基本的には部品需要もこれに連動したものとなっている。

 一方で、CIS分野はこのトレンドに巻き込まれていない。アップルが16年の「iPhone 7 Plus」でデュアルカメラを採用したことを契機に、中国ファーウェイのトリプルカメラ戦略がこの流れをさらに加速させた。現在はスマホ主要メーカーの多くが上位機種だけでなく、中~低位機種にも多眼モデルを投入している。

 20年もこの流れは継続し、上位機種はトリプル、一部機種ではクアッド(広角、超広角、深度、接写)が主体となってくる見通しだ。20年台数見通し(約15億台)のうち、デュアル以上の比率は72%(前年52%)、トリプル以上の比率は29%まで高まる見通しだ。

 企業別では、アップルが19年に下位機種にも多眼カメラを採用して、全体の構成比を押し上げているほか、ファーウェイに至っては全機種がデュアル以上の構成となっている。ファーウェイ以外の中華圏スマホメーカーも20年はトリプルカメラ搭載機種を続々とリリースする予定で、CISの需要を大きく喚起する。

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最終更新:2019/12/6(金) 20:20
LIMO

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