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首里城火災 財団と消防の説明矛盾「お話できる状態でない」 被害ない所蔵品から10点公開

2019/12/6(金) 17:46配信

沖縄タイムス

 火災で正殿、北殿、南殿など主要建物が全焼した首里城を管理運営する沖縄美ら島財団は6日夕、那覇市の県立博物館・美術館で記者会見を開いた。被害を免れた所蔵品のうち、「白澤之図」(県有形文化財)や闘鶏図、染織、陶芸など10点の実物を公開した。また火災の熱や消火用の水の影響で劣化した漆器や絵画、染織などについては写真で公開した。

 首里城の所蔵品は財団所有1510点、借用14点の計1524点のうち、確認できたのは財団所有1117点、借用12点の計1129点、確認できていないのは財団所有393点、借用2点の計395点となっている。

 南殿特別収蔵庫や寄満特別収蔵庫などで保管していたため、焼け残った所蔵品は火災から2日後の11月2、3の両日に搬出。県立博物館・美術館や財団の那覇事務所に移動し、状況を確認しているという。

 未確認の所蔵品395点の内訳は絵画30点、書跡47点、漆器201点、染め織り5点、陶磁器81点、その他31点となっている。

 確認できた所蔵品の中でも漆器は包んでいた薄紙の付着や塗膜の劣化、染織品は顔料の変色や生地の劣化、絵画は顔料の変色や掛け軸の劣化などがみられるため、各分野の専門家の協力を得て、長期的に修繕する必要があるという。

 この日の会見は所蔵品の状況などを報告する場となった。首里城を管理する財団の火災当初の説明と、消防の調査との矛盾点が出ていることから責任者が改めて説明するべきだという記者団の要求に、西銘宜孝事務局長は「消防や警察の捜査が続いており、お話できる状態でない」と拒否した。

最終更新:2019/12/6(金) 18:01
沖縄タイムス

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