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JFE副社長:造船事業「単独では限界」、大型再編進む中韓勢に対抗

2019/12/6(金) 11:10配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): JFEホールディングス(HD)の寺畑雅史副社長は、45.9%を出資する造船会社ジャパンマリンユナイテッド(JMU)が国内首位の今治造船との資本業務提携に踏み切ることに関して、韓国や中国で合従連衡が進み巨大連合が誕生する中、「1社だけでやっていくのは限界がある」との認識を示した。

寺畑副社長は2日、ブルームバーグとのインタビューで「日本の造船業は中韓勢との競争で厳しい状況にある」と述べ、当初JMUで考えていた単独路線からの戦略転換を迫られたと説明。韓国や中国で大手企業同士の合併など大型再編が加速していることを理由に挙げた。

世界首位の韓国の現代重工業は大宇造船海洋の買収に向けた手続きを進めているほか、中国でも中国船舶工業集団(CSSC)と中国船舶重工集団(CSIC)の2大国有大手が経営統合し、新会社が先月発足した。国際競争がさらに激化する中、日本でも国内首位と2位の造船会社が連携し、巨大化する中韓勢に対抗する。

JMUと今治造船は11月29日、資本業務提携を発表。JMUが新たに発行する普通株式を今治造船が引き受けることを検討するほか、液化天然ガス(LNG)運搬船を除いた商船分野を対象とした共同営業設計会社設立などの詳細について来年3月末を目標に決める。

寺畑副社長は、船会社が短期間に複数の船を連続して発注する傾向が強まっているとして「造船会社が対応できなければ生き残っていけない」と指摘。JMUと今治造船の生産拠点を効率良く活用することで、顧客の要望に応えていく考えを示した。

一方、JFEHDによるJMU株式の売却可能性については「今はない」と否定。主力事業である鉄鋼業にとって「造船は大事な顧客」であり、高級鋼板など製品開発を行う上でも「非常に重要なパートナー」として、出資を続ける方針だ。

JMUは2013年にJFEとIHIの造船子会社が合併して発足、両社がそれぞれ45.9%出資している。前期(19年3月期)に3期ぶりに黒字転換したが、今期(20年3月期)の上期には円高などを理由に赤字となった。

(c)2019 Bloomberg L.P.

Masumi Suga

最終更新:2019/12/6(金) 11:10
Bloomberg

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