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日本統治時代から残るヒノキ造りの宗教施設、文化財登録を申請/台湾・嘉義

2019/12/7(土) 14:15配信

中央社フォーカス台湾

(嘉義中央社)日本統治時代に建てられた南部・嘉義市の天理教嘉義東門教会を市の古跡にしようと、同教会の代表が6日、黄敏恵市長に申請書を提出した。黄氏は、ヒノキ造りの同教会は信仰の中心であるだけでなく、木材一つ一つに歴史的な意義があるとし、今後は市民の公共財になるだろうと歓迎した。

同教会の申請書によると、台湾に日本から天理教が伝えられたのは1896年。当時、北部・台北や中部・台中、南部・嘉義、台南などに拠点が設けられたが、嘉義では、阿里山森林鉄道の建設に携わった日本人とその妻が同地で布教を始めた1904年から活動が本格化。1913年に東門布教所が正式に立ち上がり、1934年に教会が落成した。

同市政府文化局によれば、教会の主な建材は、地元の製材工場が無償で提供した阿里山のタイワンヒノキ。釘を使わず、土台と柱と梁(はり)で建物を組み立てる日本の伝統的な木造軸組工法が用いられており、日本建築特有の心柱(しんばしら)が内部を貫いている。敷地内には鳥居や日本庭園も造られた。台湾に現存する天理教教会の中では最大で、保存状態も最良だという。

同教会は昨年、隣接する民家の火災に巻き込まれたのを機に、同局や文化部(文化省)の補助を受けて修復に着手。先月半ばまでに工事が完了した。同局は、日本統治時代から現代に至る嘉義市の発展を見続けてきた建物で、保存の価値があるとし、文化財登録に前向きな姿勢を示している。

(黄国芳/編集:塚越西穂)

最終更新:2019/12/7(土) 14:15
中央社フォーカス台湾

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