ここから本文です

現金授受「賄賂」と判断 富山市官製談合で県警

2019/12/7(土) 1:01配信

北日本新聞

 富山市土木事務所の職員と懇意にしている建設業者による官製談合事件は、随意契約受注の便宜の見返りなどに現金をやりとりしたとする贈収賄事件に発展した。県警は6日夜、同事務所を家宅捜索し関係資料を押収。これまでの捜査で「金を渡す理由は賄賂しかない」(捜査幹部)と結論づけており、押収した資料を分析し事件の全容解明を急ぐ。 

 家宅捜索は午後6時ごろに始まった。富山市大沢野行政サービスセンター内の同市土木事務所に捜査員10人が入り、約1時間20分にわたって関係資料などを押収。段ボール4箱に詰め、正面入り口に止めたワゴン車に運び入れた。

 県警は、10月29日に官製談合事件を摘発した際に押収した資料とともに分析を進める。

 捜査関係者によると、県警は早い段階から同事務所職員、椙(すぎ)本(もと)好信被告(45)と、大田建設(同市中番・大山)社長、大田清(すが)夫(お)(61)、妻で同社役員、大田由美子(61)の両被告との間に金銭授受があった疑いを把握。立件の鍵は、この授受が賄賂だったかどうかの見極めだった。

 捜査関係者によると、県警は、3被告の供述などを基に授受の時期や額などを精査。やりとりが随意契約の直前や直後だったことや、両者の間に借金など金銭を受け渡す事情がないことから再逮捕に踏み切った。

 県警は今後、金銭の授受を持ち掛けた側の特定や、3被告が贈収賄に手を染めた時期などを捜査。公務員の職務に対する信頼を根底から覆す汚職事件の究明を本格化させる。 

■森市長コメント「大変遺憾」

 富山市土木事務所職員の椙本好信被告が収賄容疑で再逮捕された6日、森雅志市長が「大変遺憾なことだと受け止めている。事実確認ができ次第、当該職員への処分について厳正に対処していく」とのコメントを出した。市は会見の予定はないとした。

 市職員課は、10月に官製談合防止法違反の疑いで逮捕されて以降、本人との面会を求めているが実現しておらず、容疑内容を把握できない状態が続いていると説明。事実関係を確認できた場合、椙本被告の処分は「重いものになるだろう」とした。

 再逮捕の一報が入った市土木事務所では6日、渡辺政司建設課長が取材に応じ「お騒がせしていることについて、市民におわび申し上げたい」と述べた。

最終更新:2019/12/10(火) 7:03
北日本新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事