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Driving Home For Christmas / Chris Rea

2019/12/7(土) 12:01配信

エムオンプレス

12月は特別な月だ。
葉を落として冬空に凛と屹立する木々も、足早に歩く人々も、まちのイルミネーションも、一つの終わりと始まりの予感を祝福しているかのように美しい。
バンド結成から40年。その歳月をあえて“Blink(瞬き)”と言いきるニュー・アルバムを携えて全国ツアー真っ只中のHEATWAVE 山口洋から、クリスマスにまつわる初めてのメッセージ。

【詳細】山口洋のSeize the Day/今を生きる vol.73

編集部からのリクエストはクリスマス! 敢えてわたくしに。笑

いい思い出なんてひとつもありません。どうしてって、運悪く、僕がクリスマスの翌日に生まれたからです。

イヴが終わるころ、街ではクリスマス・ケーキの投げ売りが始まります。幼い頃、僕の誕生ケーキはなぜか硬かったのです。ときには表面を改ざんした跡がありました。ケチらないでよ母ちゃん。この一点に於いて、僕は未だに母親を恨んでいます。笑

そんな気持ちが変化したのはクリスマスのほんとうの意味を知ったから。ずいぶん前にアイルランドを訪れていたときのこと。カトリックの国でクリスマスを体験したのです。

クリスマスだから、いっそう街は華やかになるに違いないと思っていました。ところが、実際は真逆。公共機関、すべてのお店、なにもかもが休みになるのです。ホテルさえ開いていない。寒空に行くところもなく、食料さえ買えない。

クリスマスは家族のためにあったのです。人々は家族と過ごす。僕はどうにか安宿を見つけて、お腹をすかしてビールさえ飲めないまま、妙に幸せな気分だったのを覚えています。

そんな日に、かの国でいちばん流れるのはポーグスの大名曲「Fairytale Of New York (ニューヨークの夢)」。

アイルランドからニューヨークに移民したカップルが志なかばで夢破れ、罵り合っていく名曲。僕が知る限り、この曲を歌えないアイルランド人はいません。

ポーグスのシェーンはどうしてこんな名曲が書けるのか? 故カースティ・マッコールとデュエットで歌われるこの曲には映画一本分の物語が内包されています。

続いて、ジョンが歌う「Happy Xmas (War Is Over)」。もはや僕が記す必要はありませんね。

そして、僕がいちばん紹介したいのはクリス・レアのこの曲です。どうしてって、家族にとってのクリスマスの曲だからです。

Driving Home For Christmas (1986) / Chris Rea 意訳 : 山口洋

I’m driving home for Christmas
クリスマス 車を飛ばして家に帰る
Oh, I can’t wait to see those faces
みんなに会えることが待ちきれない
I’m driving home for Christmas, yeah
クリスマス 車を飛ばして家に帰る
Well, I’m moving down that line
あの道を下っているところ

And it’s been so long
ずっと帰れなかったけれど
But I will be there
もうすぐ帰るから
I sing this song
この歌を歌って
To pass the time away
時間をやり過ごしてる

Driving in my car
車を飛ばして
Driving home for Christmas
クリスマスのために家に帰る

なんてことはない歌詞。でも、彼の声で歌われると、ほんとうにこころの深いところに響いてきます。

ぜひ、聴いてみてください。

12月22日。40年目のHEATWAVE。クリスマス直前。三井ホールに是非、会いにきてください。

感謝を込めて、今を生きる。

Driving Home For Christmas / Chris Reaは、【es】エンタメステーションへ。

最終更新:2019/12/7(土) 12:01
エムオンプレス

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