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チーム一丸となり守備合戦を制した三遠ネオフェニックス、待望の今シーズン初勝利

2019/12/7(土) 19:50配信

バスケット・カウント

鈴木達也の復帰戦を白星で飾る

文=丸山素行 写真=B.LEAGUE





開幕から16連敗と不振が続く三遠ネオフェニックスが、レバンガ北海道のホームに乗り込んだ一戦。開幕から欠場を続けていた鈴木達也が復帰し、新戦力のミッケル・グラッドネスが献身的なプレーを見せた三遠が後半をわずか23失点に抑え、今シーズン初勝利を手にした。

三遠は今シーズン4試合目の先発出場となった太田敦也のミドルシュートで先制し、寺園脩斗もドライブで続いたが、シュートタッチが好調なケネディ・ミークスに10得点を奪われ、追いかける展開となった。それでも残り3分、鈴木が今シーズン初めてコートに立つと、すぐさま菅野翔太の3ポイントシュートをアシストしてチームに勢いをもたらし、互角の展開に持ち込んだ。

第2クォーターだけで8本のフリースローを与え、オフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを許すなど、8点のビハインドを背負ってオフィシャルタイムアウトを迎えた三遠。それでも西川貴之がミドルシュートを沈めて悪い流れを断ち切り、粘り強い守備を軸にどうにか4点ビハインドで前半を終えた。

後半に入っても、三遠は劣勢を強いられたが、集中力は途切れなかった。第3クォーターだけで10本ものオフェンスリバウンドを奪われたが、気持ちを切らさずシュートチェックにいき、セカンドチャンスポイントを与えない。

また、激しくディフェンスするだけでなくローテーションもスムーズだったことでフリーでシュートを打たれるシーンをほとんど作らせなかった。フリースローは8本献上したが、ハーフコートディフェンスの質は高く、北海道のフィールドゴール成功率を10%に抑えこんだ。

オフェンスでは西川貴之がタフショットを沈めて7得点を集中させるなど、このクォーターを14-8と上回り逆転に成功した。

守備が崩れず、今シーズン最少失点での勝利

最終クォーター開始1分、三遠はマーク・トラソリーニに3ポイントシュートを浴び、ターンオーバーから桜井良太の速攻を食らって逆転を許す。しかし、連敗中は接戦に持ち込んでも勝負どころで失速してきたが、この試合ではその脆さを見せなかった。直後、カイル・バローンが3ポイントシュートを沈めて再逆転すると、太田も続きリードを保つ。むしろボールへの執念で上回り、3度のオフェンスリバウンドから寺園脩斗が得点に繋げるビッグプレーが生まれるなど、終盤の勝負強さが光った。

残り47秒、橋本竜馬の3ポイントシュートのこぼれ球を拾った寺園が、コースト・トゥ・コーストを決め、9点差にしたところで勝負アリ。ラスト約2分間を無失点に抑え、最後までディフェンスの強度を保った三遠が最終スコア74-61で勝利した。

敗れた北海道の内海知秀ヘッドコーチは「前半の終わりくらいから悪い流れになってしまい、後半も修正することができませんでした。自分たちの流れに持ち込めなかったのは修正しなければいけない」とコメントした。

橋本は「連敗を止めるために、勝ちたいという気持ちが自分たちよりも上回っていたということだと思います」と話し、「この悪い流れをすぐに断ち切ることができるかどうかも、このチームが先に進むために大事なこと」と、内海コーチと同様に流れが悪かったことを敗因に挙げた。

連敗中は「暗闇の中にいるような感覚」と話した西川は、「アグレッシブに攻めるしかないと思っていた」との言葉通り、バローンに次ぐ16得点を挙げてチームを勝利に導いた。

太田が先発の期待に応え今シーズン初の2桁得点を挙げ、鈴木の復帰により負担が減った寺園も、最終クォーターに大仕事をやってのけた。1勝16敗と厳しい立場にいることに変わりはないが、チーム一丸のバスケが形になり待望の初勝利を手にした三遠の巻き返しに注目したい。

バスケット・カウント

最終更新:2019/12/7(土) 19:50
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