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試合巧者ぶりを発揮した千葉ジェッツ、富山グラウジーズの猛追をかわし混戦を制す

2019/12/7(土) 20:40配信

バスケット・カウント

試合開始から15-0のラン、後半に猛追を浴びる

文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE



富山グラウジーズと千葉ジェッツの第1戦。千葉ジェッツは絶好のスタートダッシュを決めながら富山の粘りに苦戦を強いられたものの、第4クォーターの試合運びで上回った。

先手を取ったのは千葉。富山の両外国籍選手、ジョシュ・ペッパーズとレオ・ライオンズをゴール下から締め出す一方で、自分たちはギャビン・エドワーズとジョシュ・ダンカンに効率良くボールを回し、開始4分でこの2人が11得点を挙げる。富山がタイムアウトを取った直後にもダンカンが簡単にレイアップを決め、相手の警戒が両外国籍選手に向いた隙を突いて田口成浩がドライブから得点して、15-0と大量リードを奪った。

スタートダッシュが決まった要因はオフェンスよりもディフェンス。外国籍選手同士のポジション取りで優位を作らせず、またディフェンスマンの原修太が宇都直輝から目を離さないことで、攻撃の形を作らせなかった。

それでも、厳しいマークを受ける宇都からの展開にこだわらず、水戸健史を中心に他の選手がボールを動かすようになると、走った宇都がフィニッシャーになる速攻が出るなど富山の良さが出始める。第1クォーターを12-19でまとめると、第2クォーターに入ってセカンドユニットでも優位に立ち、前田悟の3ポイントシュートで3点差まで詰め寄る。だが晴山ケビンとコー・フリッピンの3ポイントシュート倍返しで、千葉が35-26とリードして前半を終えた。

第3クォーターは富山のペース。ダンカンとエドワーズにゴール下でボールが入っても猛烈にプレッシャーをかけてシュートを落とさせる。前半で腕を痛めて二の腕にサポーターを着けた富樫勇樹のシュートが決まらないことも重なり、軸となる形で得点できないことで千葉が揺らぐ。逆に富山が良いディフェンスから速攻に転じて点差を詰めた。

富山は怒涛の反撃を見せるも、千葉に一歩及ばず

第4クォーターに入っても富山の勢いは止まらない。点の取り合いになる中で、人もボールも良く動くオフェンスで千葉のディフェンスを崩してペッパーズが連続3ポイントシュートを決めて追いつき、千葉のタイムアウトを挟んで今度はペッパーズがディフェンスを引き付けて前田のフローターをアシストして、60-58と逆転に成功する。

だが、富樫に代わってこのクォーターを任された西村文男は動じなかった。富山の激しいプレッシング、時にダブルチームを仕掛けられても巧みなステップでかわして確実にチャンスを作り出していく。その結果、試合の立ち上がりにそうだったようにゴール下で効率良く得点を奪うように。またダンカンとエドワーズはチャンスを確実に決めるだけでなく、オフェンスリバウンドでも奮闘した。

富山もライオンズの連続バスケット・カウントが飛び出すなど粘るものの、千葉はそれ以上のペースで得点を重ねていく。結果、第4クォーターにエドワーズは14得点、ダンカンは7得点を荒稼ぎ。勝負どころで効率の良いバスケットを遂行した千葉が77-67と突き放して勝利した。

スタートダッシュに成功したものの、その後は追い掛ける富山の勢いが目立つ展開。それでも大野篤史ヘッドコーチは「全員がハードに戦ったおかげ」と勝因を語る。最も富山に勢いがある時間帯に落ち着いたゲームメークを見せた西村、ほぼフル出場でも終盤にむしろエナジーを増したエドワーズとダンカンが目立ったのは間違いないが、プレータイムが短い選手もそれぞれ持ち味を発揮したことで、千葉が難しい試合を制している。

バスケット・カウント

最終更新:2019/12/7(土) 20:40
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