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7日間でメキシコを駆け抜ける!ラ・カレラ・パナメリカーナ・メヒコとは

2019/12/7(土) 12:03配信

octane.jp

毎年10月になると、100台のヒストリックレーシングカーたちが南メキシコに列を成す。
 
赤道の北で最も美しいいくつかの地方を経由し、クローズされた舗装道路を7日間にわたり全開で駆け抜ける、ほぼ2000マイル(約3200㎞)のヒストリックカーレースイベントだ。その名が示すとおり、1950年から1954年にかけて開催された、あの伝説のラ・カレラ・パナメリカーナ・メヒコのリバイバルイベントだ。

7日間でメキシコを駆け抜ける!ラ・カレラ・パナメリカーナ・メヒコとは(写真15点)

かつて世界的な著名ドライバーたちが大挙してこの過酷なメキシコのレースに挑戦し、彼らの車、スキル、スタミナを競い合った。ワールドチャンピオンのフィル・ヒル、フアン・マニュエル・ファンジオ、NASCARのレジェンドとなるハーシェル・マクグリフなどだ。
 
1988年にメキシコと北米のエンスージアストたちのグループが、カレラ・パナメリカーナをスペシャル・ステージラリーとして復活させ、"トランジット"と"スピード"の2種のステージを設けた。トランジットステージは、通常の公道を町から町へ走るものだ。また、毎日、3~16マイル(約5~26㎞)の距離にわたるスピードステージがいくつか設定される。

メキシコ連邦ハイウェイパトロールが道路をオープンにすると、レースカーが険しい山岳路に向け、30秒間のインターバル毎に全速力でスタートした。だが、ルートブックには平均走行速度の記載があるので、速く走ればいいというわけではない。
 
クラッシュが多発し、人々の怪我が絶えなかったため、ウェブサイトには「ラ・カレラ・パナメリカーナは、真剣な自動車レースを伴う、本質的に危険なスポーツです。また長時間にわたって高地で行われる旨、ご理解ください」との率直な通知が掲載されたほどだ。
 
速度制限のためトップギアのレシオは1:1のみと規定され、レヴリミッターも設定された。しかし、ウェブサイトに載せられたタイヤサイズ/回転のチャートには、それでも145mph(約230㎞/h)まで出せるとあった。
 
クラス分けは、"パナメリカンカー"( 1940 年から1954年までのスポーツ、GT、市販セダン)があり、エンジンサイズと改造内容によってさらに分類される。車の外観は1950~54年のレース時と同様でなくてはならないが、ディスクブレーキ、アルミ製ラジエター、12ボルト電源、電子式イグニッションなどの安全と信頼性を高める装備が必須とされる。
 
"ヒストリックカー"は、1955年から1965年までのスポーツ、GT、市販セダンで、年代/エンジンにより4つのカテゴリーに分かれる。そして最後に"エキシビションカー"枠がある。これはコルベット427のエンジンを積んだ1949年キャデラックや、3.6リッターエンジンを搭載した1973年式ポルシェ911などのモンスターなどその他の車種が該当する。換装が許されるエンジンは、同車種または同系統のもので、コンフィギュレーションはオリジナルでなければならないが、ただそれだけの縛りだ。だだし、このグループは賞典外になる。
 
すべてに共通したレギュレーションでは、過給の有無、燃料噴射装置不可(オリジナルで装備の場合を除く)、そしてオリジナルまたは同等の代替品によるボディとシャシーフレームの使用が条件だ。V8エンジンには最大600立方フィートのキャブレターが装備可能で、ヨーロッパ製のスポーツカーには、複数のキャブレター装着と0.04インチ(約1㎜)までのボア拡大が許されている。ウェブサイトには、助け舟を出す様にこう記載された。
 
「非公認車でも参加方法が3段階あります。"ツーリスト"は、1965年以降で安全装置が追加された車が対象です。このレベルでも完走するだけで有意義な成果とされます。次のレベルは“コンペティション"で、より詳細な車の確認とハードな走りが要求されます。クラス優勝を期待せずとも、車とご自身の能力を最大限に発揮してください。表彰台が待っています。3番目は、"フル・コンペティション"です。ドライバー達は、完全に整備された"ヴィンテージ・ホットロッド"の車内で途方もない時間を過ごし、クラス優勝または全体ランキングの上位を目指して努力します。ここでそれに関わるストレスと費用は(甚大であることは) 尋ねるまでもないことでしょう」
 
「どのレベルに参加するかを確認することはありません。ただ、"ツーリスト"の方々は笑顔がより多く見られる様でした」
 
実用的な安全装備の条件は、まず6点式ロールケージだ(新人ドライバーまたは新しく車を用意する場合は、事前にその略図をオーガナイザーに送り、規則に沿っているかの確認が必要)。耐火装備、消火器、固定シート(スライド機構なし)、ヘルメット、FIA 8856/2000 規定のレーシングスーツ(血液型表記付)、防火ブーツとグローブ、HANS装置、5点式シートベルト、ベルトカッター2個だ。ヘッドライトは完全に作動することが必須で、イベント中は常時点灯しなければならない。また、参加者は全員、メキシコのラリーライセンスを購入しなければならない(280ドル、約3.3万円)
 
オーガナイザーたちは、フォード・ファルコン、マスタング、ポルシェ911、912といった常連以外のエントリーに期待しているという。2011年度のイベントで完走した1965 年式ファルコンが、最近『Bring A Trailer』のオークションにリストアップされ(5万5000ドル(約660万円)分のパーツのレシート付き)、3万1500万ドル(約380万円)から入札開始とされた。誰もそこまで積むことはできず、売れなかった。

アルファロメオ・ジュリアでレギュラー出場するマーティン・ラウバーによれば、現実的な参加費等の費用は、車自体に加え、最低でも3万ドル(約360万円)に達するとのことだ。参加費は2014年の場合で約1万5000ドル(約180万円)だが、これにはファーストクラスのホテルの部屋8泊分と、多くの歓迎会とパーティー、記念品などが含まれている。また、出場車をスタートラインに並べる準備に関わるアドバイスや、ある程度のサポートも含まれる。
 
参加登録は2月中旬に始まり、保険はサンディエゴのブローカー

Octane Japan 編集部

最終更新:2019/12/7(土) 12:03
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