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テクニカル分析は予測か、本末転倒か【前編】──デスクロスがやって来る

2019/12/7(土) 12:42配信

CoinDesk Japan

デスクロスがやって来る

デスクロス。大声で言ってみよう。響きは良くない。良いものではない。実際、かなり悪い。

10月のほとんどの期間、ビットコイン市場のアナリストは「デスクロス」がやって来ると警告していた──投資業界で「テクニカル分析」と呼ばれるものを使って。

テクニカル分析(TA)は、過去にさまざまな資産がどのように取引されたかを詳細に表したチャートを研究することで、将来の価格の動きを推測する技術だ。

パターンが見つかる。それらのパターンを過去にあったパターンと比較する。過去のパターンは将来にも起こり、価格予測と利益を得る十分なチャンスをもたらすという前提に基づいている。

TAにおけるデスクロスは、過去50日間の資産の平均価格を示す線(移動平均線)が、過去200日の移動平均線を下回った時に起きる。デスクロスの発生は弱気トレンドの始まりと考えられている。

2000ドル以上の下落

ビットコイン市場で前回、デスクロスが発生したのは2018年3月、それから9カ月で価格は50%以上下落した。

そのため、2019年10月25日(現地時間)頃、デスクロスがついに現れた時には異常なほど弱気に捉えられた。ビットコイン価格はその日、8662ドルで取引を終え、そこから数週間で2000ドル以上、下落した。

一部のアナリストは、下落は中国での仮想通貨への投機の取り締まりによって引き起こされたと述べた。だがTAを信じる人は、すべてはチャートから明らかだと主張した。

「一旦デスクロスが発生すれば、移動平均線は弱気を叫んでいる状況にある」と4万3000人のツイッターフォロワーを抱え、サブスクリプションベースのTAフィードも持っているマサチューセッツ州在住の41歳の男性、ペンネーム「ビッグ・コーニス(Big Chonis)」は語った。

同氏は、そのブランド力を弱めることを防ぐために実名を公開しないよう求めた。そして電話インタビューで、主にTAを使って、フルタイムのトレーダーとして週に通常3000~4000ドル(約33万~44万円)を稼ぐと明かした。

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最終更新:2019/12/7(土) 12:42
CoinDesk Japan

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