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【医師に聞く】着圧ストッキングは、本当にむくみ解消効果があるのか

2019/12/7(土) 10:00配信

Medical DOC

むくみの解消をうたう市販品で着圧ストッキングというものがあります。その効果は、「足と歩行の診療所」の吉原先生も認めているとのことです。いったい、どのような仕組みになっているのでしょう。また、そもそもむくみはどうして起きるのでしょうか。女性はもちろん、男性にも知ってほしい生理現象を整理してもらいました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】
吉原正宣先生(足と歩行の診療所 院長)
関西医科大学卒業。洛和会音羽病院形成外科に勤務中、米国の足病医より指導を受ける。その後、下北沢病院足病総合センターなどの勤務を経た2018年、蒲田駅南口に「足と歩行の診療所」開院。足の病気と歩行の障害の解消に向けて診療を続けている。日本形成外科学会形成外科専門医、日本抗加齢医学会専門医。日本下肢救済・足病学会、日本フットケア学会、日本静脈経腸栄養学会ほか参加学会多数。

専門医が認める効果とその理由

編集部:
実際のところ、着圧ストッキングの効果はどうなんでしょう?

吉原先生:
「効果はある」と思います。基本的に仕組みが、足のむくみ治療に用いる医療用弾性ストッキングと一緒だからです。

編集部:
どのような仕組みになっているのですか?

吉原先生:
簡単に言うと、足全体を数カ所の部分に分けて締めつけています。むくみの主な原因は、静脈を流れる血液が心臓へ戻りきれないこと。静脈は広がりやすいので、血液を抱え込んでしまうのです。この静脈を拡大させにくくしている働きが1点目です。

編集部:
ほかにもあるんですね?

吉原先生:
2点目は、ふくらはぎの筋肉を収縮しやすくすること。ふくらはぎは「第2の心臓」とも呼ばれ、収縮することで、その中に流れている静脈の血液を押し上げます。締めつけ効果は、この収縮もサポートしてくれます。

編集部:
その2点が、医療用弾性ストッキングと同じなのですか?

吉原先生:
そういうことです。もちろん、締めつけの強さは医療用弾性ストッキングが勝りますし、効果も同様です。ただし、その強さが非常に強いので、違和感を覚えたり、高齢の方には使いづらかったりするのです。着圧ストッキングの中で高圧クラスのものが、医療用の中くらいのイメージでしょうか。

編集部:
効果を感じないという人がいるのは、どうしてでしょう?

吉原先生:
着圧ストッキングで補えるレベルを越えてしまったことが考えられます。あるいは、サイズも含めて間違った履き方をされているかですね。医療用弾性ストッキングには弾性ストッキングコンダクターという資格者がいて、サイズや強さを吟味してから処方します。例えば、普段のストッキングがMサイズだからといって、治療に使うストッキングがMサイズとは限らないのです。

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最終更新:2019/12/7(土) 10:00
Medical DOC

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