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水没したバイクはどうなる? エンジン始動で恐怖の『ウォーターハンマー』が悲劇を招く

2019/12/7(土) 13:00配信

バイクのニュース

あくまでも極端な例、特別な場所では対策が当たり前

 台風や大雨などによる冠水の影響で、保管していた愛車が水に浸かってしまうということは無い話ではありません。また、日常ではまず無いシチュエーションですが、走行中に水没することも実際にはあります。

水没したバイクの悲惨な末路を画像で見る

 走行中のバイクが水没したら、エンジンはどうなってしまうのしょうか? エンジンを停止せずにそのまま回し続けてしまうと、エンジン内に水が浸入し「ウォーターハンマー」現象によりシリンダー内が破損、故障して動かなくなります。

 しかしそのような状況に陥り、体験した人は多くはないでしょう。ここではラリーという特別なシチュエーションで、実際に起きたトラブルを“水没の極端な例”として紹介します。

実録『アジアクロスカントリーラリー』という現場で起きた悲劇

 2018年8月、タイからカンボジアへ約2,500kmの距離を走破する6日間の国際ラリー『アジアクロスカントリーラリー』に参戦していた日本人ライダー「M」さんは、それまで順調に走行していた大会4日目、雨季のカンボジア特有の「ウォーターベッド」地帯を走行していました。

「ウォーターベッド」とは巨大な水たまりのことです。日本の田園とは異なり、カンボジアのあぜ道は田園よりも低い位置にあるため、雨季には川のごとく雨水が溜まり、深さは約1mにもなります。

 しかし現地の人たちは乾季の路面状況に詳しく、原付バイクでも余裕で走行していきます。川とはいえ、浅いところやタイヤ2本分くらいの細いエスケープラインがあり、そこをスルスルと走るのです。

 しかし日本人のMさんは普段からそのような場所は走りませんので、浅いところも見分けられず、また焦っている状況で脇道も見つかりません。じつはこの危険地帯を、Mさんはなんとかクリアできました。しかしそれが悲劇のはじまりだったのです。

 走行中、エンジンからの異音に気づきます。おそらくエアクリーナーなどから少しずつ水を吸っていたのでしょう。エアクリーナーに専用の薄いカバーを装着したり、水抜き用の穴を埋めるなどの対策もしていませんでした。

 先を急いでいたMさんは、あともう少しで乾いた路面に到達する直前に、緊張の糸が切れ、深い水たまりにバイクを倒してしまったのです。

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最終更新:2019/12/8(日) 10:49
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