ここから本文です

名門・興南の監督、我喜屋優監督 自分自身の基準を持つ「人間力」と大人の野球

2019/12/7(土) 16:09配信

高校野球ドットコム

 1968年興南の主将・4番打者として甲子園に出場し沖縄勢初のベスト4に。卒業後も社会人野球で活躍。その後社会人野球チームの監督も経験し、2007年に母校・興南の野球部監督に就任した。2010年には春夏連覇を達成。沖縄県勢初の夏の甲子園優勝を成し遂げた。名実ともに名将と言われる我喜屋 優(がきや・まさる)監督の特別連載コラムを届ける。

【写真】インタビューに答える興南・我喜屋優監督

大人の野球とは何なのか?

 「優勝するチームがどういうチームかというと大人野球なんですよね。大人の野球に普段から取り組めばいい」

 我喜屋監督の言葉である。今回のコラムは、この「大人の野球」をするための方法を我喜屋監督の言葉から読み解いてみる。

 まず、「大人」とは何なのであろうか?この答えは我喜屋監督の言葉にある

「計画・実行力・自分のやっていることのチェック、省みること、よし明日はこれで行こうという、この4つがあれば大人」

 ビジネスの世界で言うならばPDCA(Plan・計画 / Do・実行/Check・評価 / Action・改善)にあたる。そこで今後この4つについては本コラムでは「PDCAを回す」という表現をさせてもらう。

 では、このPDCAを回せれば大人の野球なのであろうか?高校野球で言うならば、高校通算40本塁打を目標!150キロのストレートを投げる!という計画を立てて、PDCAを回せれば大人の野球なのか?

 答えは、NOだ。我喜屋監督が考える、「大人の野球」の本質は、この4つの中の「計画」にある。

自分自身の基準を持つ~人間力~

 「プロ野球でも、やっぱり「人間力」があれば、自分の欠点、相手の良いところ、この差を埋める練習が見つかる。それがない人は自分が良いのか、悪いのか見つからないですよ。やっぱり自分自身をはやく見つけないと」

 つまり、「人間力」があると「やるべきこと」を見つけることができ「計画」を立てられるのである。

 では、「計画」を立てるために必要な「人間力」とは何なのか?我喜屋監督の思考を読み解いていく。 

 まず、人間力を構築する1つ目の要素は、「自分自身の基準を持つ」ということだ。

 そして、我喜屋監督は、この「基準」について自身の考え方、フィジカル面、更には他人の動きまで広げているのが次の言葉よりわかる。

 「できた我喜屋だなぁ、とかこれまた全然たりないなぁとか、あるいはこれ良いなぁとか、まだまだハングリーが足りないなぁとか。自分自身の身体についても、右手左手右足左足言うこと聞くなぁとか。他人の動きについても、あるいはそのエラーについても、早く見つけることです」

 まとめると、我喜屋監督の求める、人間力の1つ目は、「自分自身の基準を持つ」ということだろう。この基準を多く持てれば持てるほど、自身の修正点に気付くポイントも増え、明確な計画を立てやすくなる。そして、その後PDCAを回せるのである。

最終更新:2019/12/7(土) 16:09
高校野球ドットコム

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事