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東京五輪の“お膝元”江東区から発信 元G戦士も参加したスポーツイベントの意義とは

2019/12/7(土) 15:21配信

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小学高学年向けから家族向けイベントに変更、来場者は前年の2倍となる約1万人を集めた

 東京・江東区が主催する「ファミリースポーツチャレンジ2019」が先月、区立夢の島競技場で行われた。野球、サッカー、ラグビーなどの球技やキッズバイク、なわとび、かけっこなどさまざなスポーツ体験ができるイベントで、昨年の倍の約1万人を集めた。江東区は2020年東京五輪・パラリンピックの会場数(オリンピック10会場、パラリンピック7会場)が一番多い自治体という意識を持って、スポーツへの取り組みを行っている。なぜ、一気に来場者数が増えたのか。

【動画】元巨人ヘッドコーチが質問攻めに? 保護者もタメになる野球教室の実際の映像

 東京辰巳国際水泳場と東京アクアティクスセンターといった2020年の東京五輪・パラリンピックの舞台が臨める会場に、多くの人が集まった。子供たちの元気な声が響いていた。

 昨年までは投力低下、運動不足が懸念されている小学生高学年に向けてイベントを行っていた。しかし、今年はイベント名にあるように家族向けに変更となった。江東区地域振興部スポーツ振興課長・市村克典さんは意図をこのように説明する。

「全国的に30歳から40歳の親世代の運動不足が言われていますので、そこをターゲットにしました。親子で遊べるための体験型にしよう、と」

 午前中から多くの家族連れが訪れ、様々なスポーツを体験した。トータルで約1万人。昨年に比べて約2倍の増員だった。

元巨人・村田真一氏、サッカー元日本代表・都並敏史氏らが子供たちと時間を共有

 野球場では前巨人ヘッドコーチで野球評論家の村田真一さんと横浜ベイスターズで活躍した高橋雅裕さんによるキャッチボール教室が開催された。村田さんは「靴職人で忙しかった父がたまにキャッチボールをしてくれることがうれしかったんだ」とにこやかに話しながら、子供たちに投げ方を指導。少年野球チームの指導者も、肩ひじ痛予防の観点から、体の使い方の話に真剣に聞き入っていた。質問コーナーではプロ野球選手になるための心構えから、技術向上のための質問も飛んだ。

 教室の最後には元プロ野球選手の2人が、買ってもらった道具を大切にすることや、親への感謝の気持ちを忘れないようにとメッセージ。その他にも村田さんからは「休日に指導されている監督、コーチの皆様、プロ野球のOBとして御礼申し上げます」と野球人口が減る中、野球を取り組んでくれていることへの感謝を伝えていた。大人にとっても、子供にとっても有意義な時間となった。

 サッカーでは元日本代表の都並敏史さんが教室を開いた。他の競技でもオリンピアンや日本代表コーチがスポーツの魅力を伝えた。ラグビー教室もW杯直後とあって、例年以上の盛り上がりを見せていた。市村課長は「スポーツに限らず、音楽など文化人でもトップの方たちの演技に触れることが大切だと考えています」と話す。

 子供の飛躍のきっかけはいつ、どこにあるかはわからない。この日、プロや一流選手と触れ合ったことで意識が変わった子供もいるかもしれない。野球に限らず、このような試みから、子供の夢や目標の第一歩になることを願いたい。

楢崎豊 / Yutaka Narasaki

最終更新:2019/12/7(土) 15:21
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