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1年でミルクティー店経営の3400社超が廃業、中国飲食業の共通の病

2019/12/7(土) 15:15配信

CNS(China News Service)

【CNS】最近、「今、ミルクティー販売店でもうけが出せるのは10%にも満たない。その他90%は生存すら難しい」との報道があった。企業情報を扱う公共データベース「天眼査」の数値によると、2019年に廃業や破産したミルクティー店経営の企業数は11月29日までで3478社に上り、経営困難な企業数は2万1800社に及ぶという。

 中国のデータ調査会社「艾媒諮詢 (iiMedia Research)」が発表した「2018~2019中国ミルクティー業界のブランド認知と消費者群像の分析報告」の中で、2018年に中国の飲料店頭販売店はすでに45万店を超え、同時にニュータイプの中国式の喫茶市場の需要がさらに拡大、市場規模が900億元(約1兆3900億円)を超すと述べられていた。

 近年来、喫茶業界の急成長に伴い、一部のブランドはニューメディアの宣伝力に頼って若年層の消費者を集めていた。業界の専門家は「このようなブランドへの『SNS映え指向』がひどくなり、消費者は写真を撮ってネットに上げることに集中して、飲料自体にはあまり関心がない。また、成分含有量に疑いがあるほか、衛生条件の不合格などの問題も発生している」と指摘する。

 ミルクティーのブランド「甘茶度(Tea Land)」の店舗従業員が腐った果物で生絞り果汁を作ったことが、今年7月にメディアによって暴露された。店舗は処罰され、店頭販売食品経営許可が取り消しとなり、違法所得455元(約7000円)に対し10万元(約154万円)の罰金まで科せられた。

 8月には、飲料チェーン店「CoCo都可(ココトカ)」の江蘇省(Jiangsu)淮安市(Huaian)の店舗への抜き打ち検査で、原料保管庫の中にカビで変質した果物が発見された。所轄当局は問題の店舗が所属する企業に対し、行政指導を通達した。

 食品産業アナリスト朱丹蓬(Zhu Danpeng)さんは「中国の飲食産業は急成長期を過ぎた段階に入っており、背後にさまざまな矛盾が数多く発生し始めている。品質と速度、拡大と従業員教育、業界の過熱状況と食品安全などの矛盾が、もはや中国飲食業にとって共通の病となっており、業界のさらなるレベルアップとイノベーションの制約要因になっていることが重大な問題だ」と分析している。(c)CNS/JCM/AFPBB News

※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。

最終更新:2019/12/10(火) 15:39
CNS(China News Service)

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