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井之脇海が小学生時代の“トラウマ”乗り越え「いだてん」でみせる“集大成”の走り

2019/12/8(日) 6:10配信

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 俳優の井之脇海(24)がNHKの大河ドラマ「いだてん」で1964年東京オリンピックの最終聖火ランナー・坂井義則役を務めている。坂井は原爆が投下された1945年8月6日に広島で生まれた。高校在学中に国民体育大会の陸上で優勝。東京オリンピックへの出場を目指していたが、代表選考会で敗退する。それでも、主人公の田畑政治(阿部サダヲ)により開会式の最終聖火ランナーに抜擢される。“大役”への思いを聞いた。

【写真】井之脇海の鍛え抜かれた肉体。役作りのために、走り込みなどハードなトレーニングを重ねた

井之脇海インタビュー 東京オリンピックの最終聖火ランナー・坂井義則役

――大河ドラマ「いだてん」への出演について。
 
「これまでに大河ドラマは、『平清盛』(2012年)、『おんな城主 直虎』(2017年)に出演させていただきました。どちらも物語終盤の盛り上がる流れの中での出演でしたが、今回も、1964年の東京オリンピックの最終聖火ランナーに抜てきされるという重要な役どころをいただき、とてもありがたいです。僕の登場シーンが、物語の集大成のようなシーンを担うので、少しプレッシャーを感じています。脚本の宮藤官九郎さん作品は、映画『中学生円山』(2013年)以来、2度目です。今回もそうですが、宮藤さんの脚本はクスッと笑えたり、心温まったり、一方で気持ちがえぐられるセリフがあるなど、やっぱりおもしろいなと感じます」

――役どころでもあります坂井義則はどんなイメージですか。
 
「1964年の東京オリンピックの様子は、この役をいただく前からニュースやドキュメンタリーなどで知る機会があり、坂井義則さんの存在、そして原子爆弾が投下された1945年(昭和20年)の8月6日に広島で生まれた方ということも知っていました。そして、聖火台に登ったときの笑顔がすごく印象的で、その役がきたことに驚きました。坂井さんは、オリンピックへの出場を目指しながらも、代表選考会で敗退し夢がかなわなかった陸上選手です。でも、“たまたま原爆が投下された日に生まれた”という理由で聖火ランナーに選ばれるんですね。実際の坂井さんも、生前はその選考理由に葛藤があったことをインタビューで語っていたそうで、ドラマではその部分を膨らませて描いています。この作品を通して坂井さんの葛藤を知ることができたので、その気持ちをしっかり表現しなければいけないなと責任感が生まれています。それに、台本に描かれていない部分の生き様を上乗せできたら、もっと魅力的な人物になるのではと思っています」

――坂井さん以外の最終聖火ランナーについては知っていましたか。
 
「坂井さんが最終ランナーだったことは知っていましたが、最後の8人全員が戦後生まれの10代だったことは、この作品で始めて知りました。アスリートではない“普通の若い力”を見せつけることで、復興に強い意思やメッセージを込めていたんだと思いましたし、そういった史実を、ドラマを通して知っていただくことは意味があることだと思います」

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最終更新:2019/12/8(日) 6:10
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