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6割の大学に発達障害を持つ学生が在籍 大学側のサポートは? 専門家が解説

2019/12/8(日) 17:03配信

ベネッセ 教育情報サイト

アスペルガー症候群やADHDなど、発達障害を抱えた大学生が増えている。そこで、日本学生支援機構が行った調査結果をもとに、大学などの受け入れ状況や、支援や取り組みの実態について、教育ジャーナリストの斎藤剛史氏が解説する。

大学780校、短期大学348校、高等専門学校57校の合計1,185校で2014(平成26)年5月1日現在、医師の診断書がある発達障害者は、前年度より329人増の2,722人(大学2,282人、短大97人、高専343人)が在籍しています。これを障害別に見ると、「高機能自閉症等(アスペルガー症候群を含む)」が71.9%、「注意欠陥/多動性障害(ADHD)」が13.3%、「重複」が10.6%、「学習障害(LD)」が4.2%となっています。しかし、このほかにも医師の診断書はないものの学校側が発達障害と判断し、教育上の配慮をしている学生が別に3,569人(大学3,174人、短大196人、高専199人)いることが調査で明らかになりました。これを単純に合計すると、発達障害のある学生は6,291人(大学5,456人、短大293人、高専542人)となる計算です。

また、医師の診断書のない学生も含めて発達障害者が在籍する学校は、大学が478校(61.3%)、短大が96校(27.6%)、高専が51校(89.5%)でした。さらに、これらの発達障害のある学生に特別な支援を行っている学校は、大学が438校(56.2%)、短大が77校(22.1%)、高専が45校(78.9%)となっています。発達障害のある学生の所属を学部分野別(大学のみ)に見ると、「社会科学」が23.6%、「人文科学」が21.2%、「工学」が21.1%、「理学」が7.4%、「芸術」が7.2%などです。

発達障害のある学生に対する支援内容(複数回答)を見ると、授業の支援では「注意事項等文書伝達」が19.3%、「休憩室の確保」が15.9%、「実技・実習配慮」が14.6%など、授業以外の支援では「保護者との連携」が78.0%、「学習指導(履修方法、学習方法等)」が71.4%、「専門家による心理療法としてのカウンセリング」が66.3%、「社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)」が59.8%などとなっています。

しかし、この調査結果には表れない、医師の診断書もなく、学校から特別な支援を受けてもいないという発達障害学生も実際には少なくないと思われます。障害のある子どもたちに多様な進路を保障するためにも、大学などにおける特別支援の取り組みのさらなる充実が求められます。

出典:大学の6割に発達障害者が在籍 -ベネッセ教育情報サイト

※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。

最終更新:2019/12/8(日) 17:03
ベネッセ 教育情報サイト

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