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組織が変われば評価も変わる…与田新体制で飛躍した中日・阿部寿樹

2019/12/8(日) 18:34配信

ベースボールキング

◆ 「面白い選手いる」…活躍の裏に新コーチの存在

 68勝73敗2分けでセ・リーグ5位に終わった2019年の中日。CS争いに敗れ7年連続Bクラスとなったが、来季に向け投打ともに明るい材料はあった。その筆頭が、正二塁手の座をつかんだ阿部寿樹内野手(30)だろう。

 一関一高、明治大、社会人ホンダを経て、26歳でプロ入りした阿部。即戦力として期待されながら、入団3年間での通算出場数は64試合。それが4年目の今季は、二塁のレギュラーに定着し129試合に出場。リーグ10位の打率.291をマークするなど、7本塁打、59打点、OPS(出塁率.337+長打率.405).742の好成績を残した。

 飛躍した要因のひとつに、一新された首脳陣の影響が挙げられるだろう。与田剛新監督、伊東勤ヘッドコーチを筆頭に、村上隆行打撃コーチ、阿波野秀幸投手コーチ、赤堀元之投手コーチ、中村武志バッテリーコーチらが新任として一軍を指導。二軍も含め首脳陣の顔ぶれは大きく変わった。

 2月の沖縄春季キャンプ序盤、一軍の拠点である北谷に、本来は読谷村にいるはずの二軍の選手、首脳陣が集結していた。同じく、新たに就任した門倉健二軍投手コーチによれば、「まずは選手をじっくり見て、特徴を知ろうということ」。新首脳陣はまず、自らの眼で見ることで先入観を排除し、投手、野手、一軍、二軍関係なく、チームの現状を把握からすることからスタートした。

◆ 堂上も自己最多の12本塁打を記録、切磋琢磨しチーム力向上

 中日は2018年、セ・リーグ2位のチーム打率.265をマーク。大島洋平、京田陽太、平田良介、ダヤン・ビシエド、ソイロ・アルモンテ、福田永将、高橋周平の7選手が規定打席をクリアした。

 レギュラーが固定できたと言えば聞こえはいいが、同時に選手層の薄さを露呈したのも事実。そんな打撃陣を引き継いだ村上コーチは、春季キャンプ時から「選手層が薄いとは思わない。中堅どころに面白い選手はいる。彼らがレベルアップすれば選手層も厚くなる」と、阿部、堂上直倫、遠藤一星らに期待を寄せていた。

 阿部の飛躍は前述の通りだが、プロ13年目を迎えた堂上も、キャリア最多でチーム3位となる12本塁打を記録。村上コーチは18年の秋季キャンプから堂上と新しい打撃フォームを作り上げ、「一貫性も持ってやらせているし、やり続けることが結果につながる。今までは『春先はいつも良いんですよ』って言われて、シーズン中にブレることがあったらしいが、そこはもう変えないように。同じことを言い続けようと思っています」と宣言。その言葉通り、新しい堂上を引き出した。

 今季のチーム打率は、昨季と遜色のないリーグトップの.263。規定打席到達者は大島、ビシエド、京田、阿部、高橋の5人に減ったが、新たに阿部が飛躍したことで、外国人依存の打線ではなくなった。

 投手陣でも大野雄大が復活し、柳裕也は自身初の2ケタ勝利(11勝)をマーク。ほかにも福敬登、山本拓実が台頭するなど、既存戦力のレベルアップが目立った。

 7年連続Bクラスで近年は3年連続5位だが、17年は借金20、18年は借金15、そして19年は借金5と、実戦内容は大きく異なる。来季こそAクラス、そしてCS出場へ、与田体制2年目に期待が膨らむ。

BASEBALL KING

最終更新:2019/12/8(日) 18:45
ベースボールキング

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