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自然栽培米「羽咋米」生産3割減 夏の高温影響、4年目で試練

2019/12/8(日) 1:55配信

北國新聞社

 農薬や肥料を使わない自然栽培米「羽咋米」の今季の生産量が前年比12トン(31・6%)減の26トン程度にとどまる見通しとなった。羽咋市によると、夏の高温などが響き、2016年に本格生産が始まって以降、初めての大幅な減産となった。自然環境に大きく左右される農法だけに、市はJAはくいや生産農家と対策を協議し、巻き返しを図る。

 今季の羽咋米の作付け面積は16・2ヘクタールで、当初は30トンの収量を見込んでいたが、10アール当たりの収量が平均約162キロ(2・7俵)となることから、生産量は26トン程度と見込む。

 関係者によると、6月に田植えを行う自然栽培米は、稲穂が育つ8月上、中旬に40度近い高温が続いたことで生育が悪化。さらに斑点米カメムシ類が多く発生したことなども影響し、出荷可能な割合が前年と比べて10~15%低下する見通しという。

 自然栽培米は農薬や除草剤、肥料に頼らず、土本来の力だけで育てる農法のため、あぜ道などの雑草を刈り取り、出穂後の防除を徹底するしかない。

 市によると、自然栽培米の生産量はピークの17年産の45トンから、18年産38トンと年々減少傾向にあり、土地の養分が減っているとの指摘があり、地力の回復も課題になっている。

 自然栽培米は市のふるさと納税の返礼品として首都圏を中心に人気が高まり、需要に供給が追いつかず、18年産の新規申し込みを一時中止するなど生産数量の確保が求められている。

 市農林水産課の担当者は、今季の羽咋米について「劣悪な環境にもめげず育った米なので、品質はしっかり確保されている」と話した。

北國新聞社

最終更新:2019/12/8(日) 1:55
北國新聞社

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