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現地取材からひも解く~香港市民の真意

2019/12/9(月) 18:10配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(12月9日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。混乱する香港問題について、香港在住邦人への取材を交えて解説した。

香港デモ再燃か~香港市民の真意、考え方を探る

政府への抗議活動が本格化してから9日で半年を迎えた香港で、8日に大規模なデモが行われた。80万人と主催者からは発表されたが、このデモの参加者、市民の方々は本音ではどう考えているのか、その一端を現地で研究されている方に聞き取り取材した模様をリポートする。

香港市民はこの混乱をどう見ているのか

飯田)香港では、11月の流れだけでも大学の占拠が2ヵ所、山側の中文大と都心部にある理工大で占拠があった。いずれも鎮圧されて、理工大では1000人を超える逮捕者が出ています。その後に区議会選挙が行われて、民主派が大勝利を挙げましたが、それからどうなったかということを取材して来ました。いまだ閉鎖されたままの駅、中文大の最寄り駅ですが、まだ爪痕は残っていました。私自身、現地で知りたかったのは、香港市民のみなさんがこの半年間のデモをどう見ているのかということです。その辺りを抗議者や学生、若者などの広範囲にインタビューをして一連のデモを見続けて来た、中文大学で比較人類学を研究されている、石井大智さんに聞きました。この方はご自身が中文大学で研究されていて、自分の住んでいるところで学生の占拠があったわけです。その中文大、或いは理工大で包囲されているなか、学生たちに話を聞き、催涙弾から辛くも逃れたという強者でもあります。まず伺ったのは、市民の方々はどう見ているのか。その様子がこちらです。

香港政府の対応の遅れや政治力のなさが混乱を生んでいる

石井)香港はメディアの影響で、考え方の幅が非常に広く、何をもって一般市民とするのかが非常に難しい。暴力的な行為に関しては反対の人が多いのですが、その原因を抗議者に求めるのではなく、香港政府に求める人が多いのが現状です。

飯田)自分たちの要求を吸い上げるシステムがない。一方、路上で活動をすると、警察官がいきなり催涙ガスを発砲して来るというところですか?

石井)香港政府が早めに民意を汲むような対応をしていれば、このようなことにはならなかったわけです。香港政府の対応の遅れや政治力のなさが、このような混乱につながっていると考える人は多いと思います。

飯田)メディアのなかのテレビやネットとは切り分けて、新聞のなかでのデモの記事というのはどうですか?

石井)香港の新聞は、中国と資本関係を持った新聞社が多いので、支持している会社と支持していない会社であれば、程度によりますけれど、デモを支持していない会社が多いように私は思います。

飯田)テレビはどうですか?

石井)香港はテレビ局の数が多くありませんが、いちばんよく観られているテレビ局はいわゆる親中派と呼ばれていて、抗議者にとって不利な場面のみを放映していると、非難する声も聞きます。

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最終更新:2019/12/9(月) 18:10
ニッポン放送

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