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「残業が少ない職種」ランキングで「美容系」がなぜ1位? 残業時間のメカニズムに迫る

2019/12/9(月) 7:00配信

ITmedia ビジネスオンライン

 パーソルキャリア(東京・千代田)が運営する転職サービスdodaは11月、ビジネスパーソン1万5000人に調査した「職種別の残業時間ランキング」を発表した。「残業時間が少ない」職種では、事務系や医療系職種が上位に名を連ねた。だが、なぜかトップは「美容関連職(理美容/エステ/マッサージ)」(月平均10.3時間)と、ちょっと意外な結果になった。

【画像】かなり意外な「残業が少ない職種ランキング」

 逆に「残業時間が多い」ランキングでは、建築・土木系エンジニアや営業系の職種が上位に並んだ。残業時間と職種の偏りにはどのような背景があるのか。パーソル総合研究所(東京・港)で労働環境の分析などに取り組んでいる、主任研究員の小林祐児さんに聞いた。

美容職の「練習時間」は残業に当たらず?

 まず、最も意外感があったであろう、「少ないランキング」1位の「美容関連職」について、小林さんは「近年、この業界では労働基準監督署によって是正されたり、大手エステサロンの労働者による組合ができたりしており、一定の改善が進んでいるのでは」とみる。

 一方でこの残業時間データの見方には気を付けるべき、とも説明する。「理美容やエステなどは練習が必要な業種。慣習的に顧客対応の時間は残業になり得るが、練習時間は残業には当たらないことがある」(小林さん)。深夜まで美容室でカツラの髪を切って練習している美容師も少なくなく、彼らが店にいる全時間が必ずしも反映されていない可能性はある、とみる。

 次に、「少ないランキング」で多くの職種がランクインした事務系・医療系業務については、やはり定型業務をAI(人工知能)などが代替するようになった、とみる。RPAが導入されやすい事務職に加え、医療系では製品検査のプロセスを、画像系の機械学習を取り入れたAIに行わせている可能性が高いという。

五輪が影響する建築・土木系エンジニア

 「残業時間が長いランキング」でトップの「設備施工管理」(41.6時間)など多くがランクインした建築・土木エンジニア系の職種。小林さんは、やはり東京五輪などによる建設ラッシュの影響を指摘する。その上で「現場職のため天候などによる突発的業務が多め。しかも、現場にはいろいろな職種の人間が関わるため、『壁を立て終わらないと塗る作業ができない』など、職種同士の相互依存性が高く、以前から残業は多い傾向にある」と分析する。

 同様に多めの傾向となった営業職については、「頑張れば頑張るほど成果が出る」職種の特性もあると分析。加えて、3位の「食品/消費財メーカー(営業)」は「今は小売りのプライベートブランド(PB)の力が強く、メーカー営業も業務が大変なのでは」とみる。

 ちなみに本調査は7月、パーソルキャリアが20~59歳の正社員の男女1万5000人に対し、ネットリサーチ会社を通じてWeb上で実施。残業時間について105の職種別にランキング化した。

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最終更新:2019/12/9(月) 7:00
ITmedia ビジネスオンライン

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