ここから本文です

「高品質×低価格」で攻めるXiaomi 日本に「Mi Note 10」を投入する狙いは?

2019/12/9(月) 22:57配信

ITmedia Mobile

 中国Xiaomi(シャオミ)のスマートフォン日本参入が正式に発表された。同社は1億800万画素カメラを搭載した「Mi Note 10」と「Mi Note 10 Pro」を12月16日から順次発売する。Xiaomi製品の特徴とは? またなぜこのタイミングで日本参入を決めたのか? 12月9日の発表会で、東アジア地域のゼネラルマネジャーのスティーブン・ワン(Steven Wang)氏が語った。

背面までディスプレイで覆われたスマホ

「素晴らしい製品を公正な価格」で提供すべく、原価に近い価格に

 「素晴らしい製品を公正な価格で」というXiaomiの戦略は、「イノベーション」「デザイン」「品質」「適正な価格」という4つの要素に分解される。

 イノベーションについては、スライド式のインカメラを搭載する5Gスマートフォン「Mi MIX3 5G」や、裏側までディスプレイで覆われた画面占有率約180.6%の「Mi MIX Alpha」といった新機軸のモデルを海外で発表。Mi MIX Alphaは、発表会でディスプレイ越しではあるが、9日の発表会場で参考展示された。

 デザインについては、スマートフォンから白物家電まで、一目で「Xiaomiの製品だ」と分かるように努め、その統一したデザイン言語を「Mi-Look」と名付けている。同社の製品は日本のグッドデザイン賞を始め、400以上のインダストリアルデザイン賞を取っているという。

 Xiaomiが最も重要視するのが品質だが、そこと表裏一体の関係にあるのが価格だ。「品質が低いと、ユーザーは戻ってきてくれない。金額に見合った価値を提供する」とワン氏。実際、Mi Note 10は5万2800円(税別、以下同)、Mi Note 10 Proは6万4800円と、各種スペックを考えると「安い」価格帯といえる。同時発表したスマートバンドの「Mi スマートバンド 4」は3490円とこちらも安い。ワン氏によると、2018年からXiaomiのハードウェア事業全体の純利益は5%を超えておらず、「ほとんど原価と同じような価格」だという。

 ではどこで利益を上げるのか? 「Xiaomiはネット企業なので、インターネットサービスで収益を得ている。(商品群の)スケールがあるので、1つ1つの商品だけでなくても(スケールメリットを生かして)利益を出せる」とワン氏は話す。

 この他、1万mAhの18W急速充電対応モバイルバッテリー「Mi パワーバンク3」や、IoT家電操作用の「Mi Home」アプリを使ってスマホから遠隔操作できるWi-Fi対応の炊飯器「Mi IH炊飯器」、家電とは趣が異なるが「メタルキャリーオンスーツケース」も年内に日本で発売する予定。

 Xiaomiのブランドは「ファンがけん引している」とワン氏が言うように、ファンの存在も重視する。Xiaomi JapanのTwitterアカウントは既に600万以上のインプレッションを獲得した他、Mi MIX Alpha発表会のライブ配信は日本が世界でトップ5の視聴数だったという。このようにXiaomiのファンを増やし、スマホ以外の製品も購入してもらうことで、ブランド認知が向上してスケールメリットの拡大につながることが期待される。

1/3ページ

最終更新:2019/12/9(月) 23:19
ITmedia Mobile

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事