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クルマは水に弱い! 冠水路の水面の高さ別に発生するクルマのトラブルと危険性

2019/12/9(月) 11:30配信

Park blog

国土交通省が11月27日に、「自動車が冠水した道路を走行する場合に発生する不具合」を公表。国内乗用車メーカー8社に対する調査結果をもとにしたものだ。ここでは、そのほかJAFユーザーテストの情報も合わせ、冠水路の深度(水面の高さ)別にクルマに発生しうるトラブルと危険性をまとめてみた。

【図で解説】クルマが水没するとこんなに危険!

 2019年は、台風19号などによるクルマの水没事故によって、ドライバーや同乗者が亡くなる痛ましい事故が相次いだ。冠水路(画像2)は危険だということを頭に入れ、冠水路を避けるようにしてほしい。

 JAFユーザーテストの「冠水路走行テスト」の詳細は、JAFトップページから「交通安全とエコ(エコ&セーフティ)」→「JAFユーザーテスト(資料編)」→「水没テスト」で動画などを視聴することが可能だ。

水面の高さがフロア下の場合でもエンジンの停止などはあり得る

 画像3のように水面の高さ(点線)がフロアより下だったとしても、注意が必要だ。アンダーパスの坂を下って冠水路に進入した瞬間には水しぶきが発生するし、冠水路を高速で走行した場合は波が発生し、水が高く巻き上げられたりする。これにより、以下のようなトラブルが発生しうる。

【エンジン】
吸気口からエンジン内部に入り込んだ水の量が多いと、エンジンは停止する可能性がある(入り込んだ量によっては、損傷する危険性もある)。

水面の高さがフロアを超える場合はエンジンや電装系の損傷などもあり得る

 クルマは浸水を防ぐ構造になっていない。エンジンルームはもちろん、キャビンに関しても隙間がなさそうだが、浸水を防ぐ構造にはなっていない。水面がフロアを超える高さになると(画像4)、車内への浸水が始まってしまう。浸水によりクルマは以下のような故障発生の可能性が一気に高まる。

【電装系】
電装系は水に弱く、冠水すると故障の危険性がある。

【エンジン】
吸気口から大量の水を吸い込んだ場合、エンジンが停止することもあり、最悪の場合は損傷してしまう。

【マフラー】
一般的に、マフラーはフロアの高さと同じぐらいか低い位置にある。水面の高さがフロアを超えたら、マフラーも水に浸かっているか、水面下にある可能性が高い。そこから水が排気系を逆流していく可能性がある。マフラーは大量の水がしかも逆流することを想定して設計されていないため、機能が劣化したり、損傷する可能性もある。また侵入した水の量が多ければ、最悪の場合、エンジンや排気系に被害が及ぶ危険性も考えられる。

【EV・PHEV用大型バッテリー】
EVやPHEV(プラグインHV)の大型バッテリーは、重量物であることから車体下部(シート下やトランク下)に設置されていることが多い(画像5)。漏電などの安全対策はされているものの、電装系なので故障する可能性がある。

 そして電装系やエンジン、バッテリーなどが故障した結果、以下のようなトラブルが発生する。

●自動スライドドアやパワーウインドーが作動しなくなる。
●電装系やエンジン、モーターの故障により、再始動できなくなり、走行不能となる。

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最終更新:2019/12/9(月) 11:30
Park blog

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