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「全国女性社長」は45万4961人、5年間で1.5倍増、東京大学出身が初めて上位9位に登場

2019/12/9(月) 13:30配信

東京商工リサーチ

第9回「全国女性社長」調査

 2018年の女性社長は全国で45万4961人と、前年(41万1969人)から10.4%増加した。2014年(31万55人)と比べると5年間で1.5倍に増えた。構成比でも2014年の11.5%から2018年は13.4%に1.9ポイントアップした。
 産業別では、飲食業などを含むサービス業他が約5割を占めた。都道府県別は、サービス業他が好調な沖縄県や東京都など大都市、人口が増加した地域で女性社長率が高い傾向がみられた。
 出身大学別は、トップが日本大学、次いで東京女子医大、慶応義塾大学、早稲田大学と続き、8位の上智大学まで前年と同順位。9位に国立大として初めて東京大学が上位10位内に入った。
 家事や育児、介護など、ライフプランに関する課題を社会全体で支える仕組み作りは始まったばかりだが、世の中の動きを先取りする形で女性社長は増加をたどっている。
 ※本調査は、東京商工リサーチの保有する約379万社の経営者情報(個人企業を含む)から、女性社長(病院、生協などの理事長を含む)を抽出、分析した。調査は2010年から実施し、今年が9回目。

◇女性社長数の最多は東京都、「女性人口10万人当たり」では東京都、沖縄県、大阪府がトップ3
 都道府県別の女性社長数は、最多が東京都の11万5764人(前年比10.6%増)で9年連続トップ。次いで、大阪府4万1588人、神奈川県2万8453人、愛知県2万4433人、福岡県2万515人と、企業数の多い大都市が並ぶ。
 一方、少なかったのは島根県1458人(同2.1%増)を筆頭に、福井県1840人、鳥取県1852人、秋田県2026人と、顔ぶれは変わらず、企業数や人口に比例した格好となった。
 「女性人口10万人当たり」の女性社長数は、東京都が1649人でトップを守り、沖縄県1046人、山梨県930人、大阪府908人、大分県779人の順だった。一方、最少は新潟県の370人、次いで、山形県385人、秋田県と岐阜県が各390人、島根県414人の順。市場の大きな大都市圏や、産業別で女性社長数が最も多い「サービス業他」が好調な地域が上位に並んだ。

◇女性社長率の最高は唯一20%超えの沖縄県、全国平均は13.4%
 企業数と女性社長数を対比した「女性社長率」は全国平均13.4%で、前年(13.0%)に比べて0.4ポイント上昇。調査を開始以来、9年連続で上昇した。全国平均を上回ったのは13都府県で、トップは沖縄県で20.6%。次いで、東京都15.7%、大分県15.67%、福岡県15.61%、大阪府14.8%、山梨県14.7%の順。一方、ワースト1位は新潟県の8.7%で、福井県8.9%、山形県9.0%、富山県9.11%、石川県9.14%が続く。
 「女性人口10万人当たり」の女性社長数が少ない地域や「女性社長率」が低い地域は、「平成29年就業構造基本調査」(総務省)の「女性の有業率(経営者含む)」(1位福井県、2位島根県、3位山形県)と相関関係がみられた。また、同調査の「非正規雇用の割合」が低い地域(1位徳島県、2位山形県、3位富山県)でも同じ傾向がみられ、就業環境が女性経営者の誕生を左右する部分もあるようだ。

◇地区別 「女性社長率」のトップは九州、『西高東低』の様相をみせる
 地区別の「女性社長率」は、トップが九州(14.4%)で5位以内に3県(沖縄、大分、福岡)が入った。続いて、2位の関東13.8%までが全国平均13.4%を上回り、近畿13.2%が続く。
 一方、最下位は8.8%の北陸で、唯一10%を割り込んだ。続く8位が東北10.5%、7位が中部11.4%で、『西高東低』の傾向がみられる。

◇産業別 社長数ではサービス業他、社長率では不動産業がそれぞれトップ
 産業別で、最多は「サービス業他」の21万426人(構成比46.3%)で、約5割を占めた。飲食業や医療・福祉、美容関連など小資本でも起業可能で、資格を活かした業種が多いことが特徴。
 次いで、不動産業の6万3597人(同14.0%)、小売業5万5678人(同12.2%)が続く。
 また、「女性社長率」は、不動産業が22.8%で、サービス業他(17.4%)を上回ってトップに立った。女性社長は、個人生活に結びついた分野での活躍が目立っている。

◇社長の名前、「和子」が9年連続トップ
 女性社長の名前の1位は、「和子」が5327人で9年連続トップ。以下、2位「幸子」4751人、3位「洋子」4657人、4位「裕子」3681人、5位「京子」3240人の順。トップの「和子」は、昭和初期から昭和27年(1952年)頃まで、女性の生まれ年別の名前ランキングトップだった。この影響が、女性社長名に及んでいるとみられる。
 「子」が付かない名前では、18位に「明美」(2009人)、28位「真由美」(1654人)、29位「直美」(1653人)、31位「由美」(1645人)などが連なる。

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最終更新:2019/12/9(月) 14:22
東京商工リサーチ

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