ここから本文です

海外でも大人気! 内側にも同じ模様が…奥深い「練り込み」の世界

2019/12/9(月) 19:01配信

テレ東プラス

ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! 今回ご紹介するのは、ロシア・サンクトペテルブルクに住むアレクサンドラさん(39歳)。

アレクサンドラさんは、1人息子のワシュリ君とご主人の3人暮らし。彼女が愛してやまないニッポンのものは「練上」です。「練上」とは、1300年以上にわたって培われた陶芸の技法で、ニッポンでは「練り込み」と呼ばれることも。一般的に陶芸は形を作った後に模様を描きますが、練り込みは色が違う粘土を組み合わせて模様を作り、それを器の形にするのが特徴です。複雑な模様を作ることも可能で、前衛的な作品からポップな作品まで、様々な種類が存在します。

近年海外でも大人気。「ロシアで手に入る練り込みの情報は本当に少なくて」と話すアレクサンドラさんは自己流で取り組んできたとのこと。

こちらがアレクサンドラさんの作ったお皿。「私のやり方は完全に我流で、最後までどんな模様になるか分かりませんが、本当は自分が意図した通りの模様が作れるはずなんです。ニッポンの練り込み陶芸作家の方から技法を学びたいです」とのことで、そんなアレクサンドラさんをニッポンにご招待!

まずアレクサンドラさんが向かったのは茨城県笠間市。「もしニッポンに行けたら松井康成先生の作品が見てみたいです」と話していたアレクサンドラさん。笠間市の月崇寺で住職を務めながら人間国宝にまで上りつめた陶芸家・松井康成。茨城県陶芸美術館には、松井先生の作品が常設展示されており、アレクサンドラさん、念願の作品を見ることができました。

「素晴らしいです。本当に感動しています。一体どうやって作っているのでしょう」とアレクサンドラさん。この後アレクサンドラさんは、独学では分からなかった練り込みの技法を学ぶため、平安時代から1000年以上続く日本有数の焼き物の産地、愛知県瀬戸市に向かいます。彼女の熱意を伝えたところ、練り込み陶芸の第一人者である水野教雄さん(69歳)から、練り込みの技法を教えて頂けることに。

練り込みに携わり半世紀。瀬戸市の無形文化財に認定されている水野さんは、「日展」に40回以上入選するなど、その独創性と卓越した技術が高く評価されています。

粘土の色の違いだけで模様を作り、土そのものの素朴な味わいが楽しめる練り込み。筆を使わずここまで細かい模様を作る陶芸は、世界でも類を見ないと言われています。内側にも同じ模様が現れるのが、練り込みならではの面白さ。「私も細かい模様に挑戦したことがありますが、失敗してしまいました。このような模様になると作り方は想像もできません」と驚きを隠せないアレクサンドラさんに対して、「大丈夫! いろんなものを日本で見て頂いて、アレクサンドラさんの練り込みができるといいなと思っています」と優しく微笑む水野さん。

1/4ページ

最終更新:2019/12/9(月) 19:01
テレ東プラス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事