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2019新人王の高橋礼のアンダースローの原点は中学2年。「変えていなかったら特徴がないオーバーハンドで終わっていた」

2019/12/9(月) 12:20配信

高校野球ドットコム

 188cmの長身を沈め、アンダーハンドから140km超のストレートを繰り出す福岡ソフトバンクホークスの高橋 礼投手。2019年はパ・リーグ新人王、そして侍ジャパン選出など球界を代表するサブマリンへと成長した。

【写真】アンダースローのフォームを見せる高橋礼投手

 プロ3年目の活躍も期待される高橋投手に、下手投げに転向した経緯やフォーム作りで重視しているポイント、さらには下手投げだからこそ大事にしていることなどをお聞きした大学時代のインタビュー記事をご紹介したい。

上手投げに行き詰まり中2の冬にアンダーに

 ほとんどのアンダーハンド投手がはじめから下手投げでなかったように、高橋 礼投手ももとは上手投げだった。アンダーハンドに転向したのは中学2年の冬。当時、高橋投手は硬式の流山ボーイズでプレーをしていた。転向のいきさつについて高橋投手はこう教えてくれた。

「ちょうど投手として悩んでいた時期でして。その頃で背は175cmあったんですが、上から思い切り投げても打ちごろのスピードしか出なかったんです。そんな僕に助言をしてくれたのが、コーチをしていた新佐古剛人さんでした。『腕を下げてみたらどうか?』と。はじめはアンダー気味のサイドでしたが、投げているうちに完全なアンダーになったんです」

 高橋投手はアンダーハンドにすぐに馴染んだ。転向の苦労はなかったという。「僕に合っていたのだと思います。腕を下げて投げてみて、もし合わなかったら、違和感を覚えたら、たぶんそこで投手をやめていたでしょう」と高橋投手。投手をやめていたら、今年のパ・リーグ新人王の長身サブマリンは存在しなかった。アンダーハンドに転向したことで、高橋の野球人生が大きく変わったのだ。

「もし上手のままでいたら、ただ背が高い本格派というだけで、特徴がある投手にはなっていなかったと思います」

 アンダーハンダーとしてのデビューは中学3年の春。試合で登板した高橋投手は「打者が下手からボールが来るのを嫌がっているように感じた」という。手応えもあった。「上から投げていた時よりもボールがいくようになりましたね」。

 もともと器用なタイプ。下手に転向後、ほどなく変化球もマスターし、対外試合で披露した時は、緩急を使えるようにもなっていた。高橋投手は「真直ぐを投げるように変化球を投げる。これが僕の中でのアンダーハンドで変化球を投げる時のコツです」と話す。

 こうした背景でアンダースロー・高橋礼が誕生。そして今シーズンのブレークに繋がっていった。東京オリンピックが開催される2020年はどんな投球を見せてくれるのか、注目したい。

最終更新:2019/12/9(月) 12:20
高校野球ドットコム

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