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スター・ウォーズからマドンナまで!英V&A博物館で“キモノ”エキシビション開催

2019/12/9(月) 19:15配信

Movie Walker

先月14日に行われた新作映画『Queen & Slim(原題)』のプレミアにリアーナが出席し、ヴィンテージの“キモノ姿”で注目を集めた。英国のデザイナー、ジョン・ガリアーノが1995年に発表した黒のキモノをまとったリアーナは、前合わせを下腹部で軽く留めて、胸元と太ももを大胆に露出。大ぶりのネックレスとレースアップのピンヒールサンダルを合わせ、クールな着こなしが絶賛されていた。

【写真を見る】スター・ウォーズ衣装も「キモノ」?欧米で「キモノ」と呼ばれるファッションをチェック

リアーナの着用していた服は日本の着物に近いデザインだったが、欧米のファッション業界の通称“Kimono=キモノ”は、“着物からインスパイアされた洋服全般”を指す。以前は「キモノスタイルのドレス」「キモノ風ジャケット」と説明されることが多かったが、最近はひとくくりに“キモノ”と呼ばれることが増えた。

キモノと呼ばれている服のほとんどは、“袖が太めで、ジッパーやボタンのない前開きの羽織りもの”のことだ。たとえば英国のレディース・ショップで“キモノ”として売られている服は、日本でいうお祭りの法被(はっぴ)に似た上着や薄手のガウンを指すことが多い。たとえば今年9月にアマル・クルーニーが着ていたショート丈のボレロや、同時期にマドンナが着用していたど派手なロング丈の上着なども、メディアではキモノと呼ばれていた。

とは言え、オリジナルとほど遠い“キモノ”が、すべて許容されているわけではない。今年6月、キム・カーダシアンがローンチした補正下着のブランド名を“KIMONO”と発表したときは、「文化の盗用」と大抗議を受けた。ブランド名は「Skims」に変えられたが、名称の変更にともない、キムは1000万ドル(約10億8700万円)の損失を被ったという。一方、欧米で“キモノ”と呼ばれているその他の衣類に関しては、「文化の盗用」という抗議は起こっていないようだ。

東京オリンピックを控えて日本への関心が高まるなか、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館では、“Kimono”をテーマにしたエキシビションが開催される予定だ。来年2月29日から6月21日に行われるエキシビションのタイトルは、「Kimono:京都からキャットウォークまで」。17世紀、18世紀の貴重な着物が英国で初公開されるほか、欧米で独自の発展を遂げた“キモノ”、関連する写真や絵画など、合わせて315点以上の展示品が準備されているという。

注目を集めているのは、ショービジネスの世界で有名になった“キモノ”の展示だ。『スター・ウォーズ』(77)で、アレック・ギネスが演じた“オビ=ワン・ケノービ”のコスチューム、NYで行われたスター・ウォーズエキシビションでの展示や、ビョークのアルバム「ホモジェニック」(97)のジャケット写真を飾ったアレキサンダー・マックイーン制作の衣装、「Nothing Really Matters」のMVでマドンナが着用したジャン=ポール・ゴルチエ作の真っ赤なキモノや、映画『SAYURI』(05)の劇中で使用された着物なども出展されるという。着物の魅力とキモノの創造性をよどみなく繋ぎながら、「京都からキャットウォークまで」の道のりを、誰もが楽しんでたどれる展示に期待したい。

UK在住/シャオ(Movie Walker)

最終更新:2019/12/9(月) 19:15
Movie Walker

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