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マンゴー農家で初取得 国際的安全認証「アジアギャップ」 沖縄から輸出目指し

2019/12/9(月) 5:40配信

沖縄タイムス

 八重瀬町のマンゴー農家、伊集守康さん(66)が、マンゴーで国内初となる国際水準の安全認証「ASIAGAP(アジアギャップ)」を取得した。認証は10月25日付で、個人農家での取得は県内初。アジアギャップ指導員の資格を持つ息子・永(ひさし)さん(34)と二人三脚で、約1年前から取り組んだ。永さんは「GAP取得は将来への投資。いずれは、海外輸出を視野に販路を拡大したい」と展望を語った。(政経部・津波愛乃)

 「農業生産工程管理」を意味するGAPは、農作物の安全や農場の環境保全、生産者の労務管理などを柱に、チェック項目を設けて、栽培から出荷までを管理。基準を満たした農家は、第三者の認証機関から認定を取得できる。

 アジアギャップは審査基準が厳しく、160項目をクリアすることが条件となる。

 認証の有効期間は2年。更新は審査が再度必要になり、審査員の交通費や宿泊費負担も含め、試験には15~20万円の費用がかかる。民間のコンサルタントに指導を依頼した場合は、さらに約30万円の費用が必要だ。

 沖縄GAP協会の岸本公次理事によると、海外との取引では、輸入国側が国内の農家にGAPの取得を求める事例が増えているという。日本GAP協会によると、2010年にGAP認証(青果物、穀物、茶)を取得した農場は902農場だったが、19年は4657農場と約5倍に増加している。

 一方、県内ではGAPに対する農家の意識は年々高まっているものの、書類準備の煩雑さや審査費用が足かせとなり、認証取得に至ってない農家がほとんどだ。

 永さんは「いずれは、父の畑を継ぎたい。その上で、GAP取得は承継の必須条件だった」と話す。

 畑を続けていくためには、持続的に農業ができる経営が必要とし「ギャップは、販路を広げるための世界への切符だ」と位置付ける。「国際的にも取得の波は広がっており、大きな強みになるだろう」と競争力を高める効果を強調している。

最終更新:2019/12/9(月) 5:40
沖縄タイムス

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