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アップルの機密盗んだとされる被告、ミサイルの極秘情報保有-米検察

2019/12/9(月) 10:43配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米アップルのエンジニアが中国の新興企業に渡すためにアップルの企業秘密を盗んだとして今年1月に米国で起訴された問題で、米検察当局はエンジニア宅の家宅捜索で「パトリオット」ミサイルプログラムの機密ファイルが見つかっていたことを明らかにした。このファイルはこのエンジニアが以前勤務していたレイセオンのものだった。

ファイルの発見により、この事件は国家安全保障に関わる重要な問題となった。米政府は陳継忠被告を厳重な監視下に置く必要があるとしている。

検察当局によると、家宅捜索では陳被告の元勤務先であるゼネラル・エレクトリック(GE)などの文書ファイルや電子機器も見つかった。一部には「機密扱い」のスタンプが押されていたという。

米国の市民権を持つ陳被告は、中国に渡航しようとしている時に逮捕された。アップルのライバル企業に職を得ようとしていた同被告は、自動運転車プロジェクトに関わる中で画像やマニュアルなどを集めていたとされている。

陳被告は無罪答弁をし、50万ドル(約5400万円)を支払って保釈された。しかし検察は家宅捜査で重要な機密情報が見つかったことから、公判前に逃亡しないよう電子機器による位置確認を課すべきだと主張している。

陳被告および同様の罪状で起訴されている別のアップル元社員の弁護士らは、政府が逃亡のリスクを誇張していると指摘する。

検察は10月29日の提出文書で、パトリオットミサイルに関する2011年の同文書は極めて高度な機密文書だったため、「当時も現在も、国防総省の保安区域外での保管は禁止されている」とし、「陳被告は元勤務先から得た国家安全保障に関わる機密文書を違法に8年間余り保有していた」と説明した。この提出文書の内容はこれまで報道されていなかった。

9日に予定されている審理では、陳被告がどのようにして同文書を自宅に持ち込んだかについては明らかにされない可能性が高い。検察当局者と陳被告の弁護士は公判前のコメントを控えた。レイセオンの広報担当にコメントを求めたが返答はなかった。

原題:U.S. Says Accused Apple Secrets Thief Had Patriot Missile File(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Peter Blumberg, Robert Burnson

最終更新:2019/12/9(月) 10:43
Bloomberg

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