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松平健太、国際大会から引退発表 Tリーグ誕生による卓球選手の新キャリア

2019/12/10(火) 7:30配信

Rallys

国際大会を引退する松平 今後は国内で現役選手を継続

Tリーグ・T.T彩たま所属の松平健太がInstagramで国際大会からの引退を発表した。

【写真】勝利に飢える貴公子・松平健太

松平といえば芸術的なブロックやしゃがみ込みサーブなど多彩な技術が印象的だ。若干16歳で世界選手権日本代表に選出されるなど、早くからその才能に注目が集まり、天才の名を欲しいままにしていた。

2013年の世界選手権パリ大会では北京五輪金メダリストの馬琳を破り、シングルスベスト8の成績を収めるなど世界の舞台でも活躍してきた選手だ。

今回の発表の意図を松平本人に尋ねると、以下のコメントが返ってきた。

「僕の中で、もうずっと(国際大会に)出ないのに何も発表しないのも変。区切りをつけるために発表した。Tリーグと国内の大会がメインになる」。

今後はTリーグをはじめとした国内大会に参戦し、現役選手を継続するとのこと。あくまで国際大会からのみ身を引くということのようだ。

国際大会を退く理由とは

日本のスポーツ選手でも、サッカーやラグビーでは代表引退という形で国際大会を退いた選手が数多く存在する。

2018年のFIFAワールドカップ終了後には、長谷部誠や酒井高徳など今も現役選手として活躍するプレーヤーたちが日本代表引退を発表。

先日行われたラグビーワールドカップで素晴らしい活躍を見せたWTB福岡堅樹も、15人制ラグビーの代表から退く意思を表明している。

国際大会を退く決断にはどのような意図や背景があるのだろうか。

国内と海外を両立する難しさ

国内の所属先での試合と、国際大会の両方に出場し続けることは選手にとって非常に難しい。第一に考えられるのは、体力的・精神的な負荷の高さだろう。国際大会への出場は、頻繁な長距離移動があり体への負担が大きい。

現に今年の卓球界のスケジュールをみてみると、そのハードさが浮き彫りとなっている。

例えば、五輪代表枠を争っている丹羽孝希はワールドツアーやTリーグで世界中を転戦。今年の下半期だけで、マレーシア、ブルガリア、チェコ、パラグアイ、スウェーデン、ドイツ、日本、シンガポール、オーストリア、中国で試合に出場している。

シンガポールでのT2ダイヤモンドの試合後には「もう体はボロボロです」とこぼし、エントリーしていた12月4日からのノースアメリカンオープンも首の痛みを理由に欠場した。

代表クラスの選手がこなす試合スケジュールが如何に厳しいものかよくわかる。年齢を重ねるに連れて、疲労の蓄積という問題が表面化してくることは想像に難くない。

国内国外両方の試合に出場すると過密スケジュールになってしまうことも多い。疲労がある中で、数多くの試合をこなし続けるモチベーション維持が難しくなってくることも考えられる。

こういった体力面や自身の年齢を考慮し、国際大会という経験の場を後進に譲るという選択をする選手も存在する。

国内国外で試合を両立する難しさはそれだけではない。

国内の所属先での試合と国際大会を両立したくても、日程が重複しどちらか一方の出場を諦めざるを得なくなることも少なくない。また、試合の連続でまとまった練習時間の確保が困難となり、調整が十分にできないという懸念もある。

ここに長距離移動が加わってくると、常に万全の状態で試合に出場し続けることは不可能といっても過言ではないだろう。

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最終更新:2019/12/10(火) 16:25
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