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娘がついた嘘「パセリが好き」 母子家庭、母を笑わせたくて今でも… 実体験描いた作者「一生フリで通す」

2019/12/10(火) 7:00配信

withnews

 本当はパセリは好きじゃない。でも母が喜んでくれるから――。20年以上にわたって好きなフリを続けている娘が描いた漫画が、ツイッター上で注目を集めています。「一生通すと決めています」と話す彼女に話を聞きました。

【画像】漫画はこちら。質素な食事が続くなか母が唐揚げを買ってきて…パセリの嘘と母への思いが描かれます

タイトルは「パセリ」

 今月7日、「パセリ」というタイトルの漫画がツイッター投稿されました。

 今から20年以上前、作者が小学校低学年ごろのことを回想する形で物語は始まります。

 父がいなくなって、古びた家で暮らす作者・兄・母の3人。

 高価なおもちゃは買ってもらえない中、兄と一緒にダンゴムシを捕まえて丸テーブルの縁を走らせたこと。食事は米とみそ汁、ナスの煮物だったことが描かれます。

食卓が少しにぎやかに

 そんなある日、母が弁当屋で唐揚げを買ってきました。

 添えられていたパセリを興味本位で食べてみた作者。

 すると、母が「エーッ!! 苦くなぁい?」と笑い、食卓が少しにぎやかになりました。

 とっさに「だって、うまいし」と嘘をついた作者。

 これをきっかけに、母はパセリを見つけるたびにくれるようになりました。

 それから20年以上が経った今も、ことあるごとに母はうれしそうに「あの時はほんとにビックリしたわぁ」と言い、今でもパセリが好物だと思い込んでいます。

 それを否定することなくパセリを食べ続ける作者。そして、それを見て笑う母。

 漫画の最後は「パセリが好きな娘で一生通すと決めている」という言葉で締めくくられています。

作者に聞きました

 この漫画に対して、「自分の小さいころを思い出して涙が出た」「こういう風にありたい」「ラストの一文にガツンとやられました」といったコメントが寄せられ、リツイートは3千、いいねは1万9千を超えています。

 「ほぼ毎日漫画を投稿しているのですが、ちょうど実家に帰ってる時にパセリのことを思い出して描きました」

 そう話すのは、作者の猫田まんじまる(@shizuharamaika)さん。静原舞香という名前で脚本家・放送作家としても活躍しています。

 今回の漫画は、母子家庭だったことや、貧しかったけれど楽しいこともあったことなど、当時のありのままを1時間ほどで4ページにまとめたといいます。

 「言葉を濁したり例え話を入れたりすると、ちゃんと伝わらないと思って描きました」

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最終更新:2019/12/10(火) 8:02
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