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海外にもあった「今年の漢字」の気になる共通点 マレーシアは「騙」、台湾は「乱」、中国は……

2019/12/11(水) 7:00配信

withnews

年末の風物詩となっている「今年の漢字」が12月12日に発表されます。最近では、同じ漢字圏の東アジアや東南アジアでも、漢字で世相を振り返る国が増えています。選ばれているのは「騙」や「乱」と言った文字……。いったいどういう世相を表しているのでしょうか? 海外の「今年の漢字」から、2019年を振り返ってみました。

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マレーシアは「騙」

マレーシアで12月8日、2019年の漢字が発表されました。

漢字の国というイメージがあまりないマレーシアですが、中華系の人口が700万人を超え、全国民の23%を占めています。マレーシア中華大会堂総会が主催する「年度漢字」のイベントは、マレーシア漢文化センターが運営をしています。

今年の漢字はとして選ばれたのは「騙(ペン)」です。

マレーシア最大の中国語紙『星洲日報』の報道によると、マレーシアの「今年の漢字」は2011年から始まり、今年は9年目です。漢語(華文)の使用と、中華文化の伝承、国内の出来事への関心を高めることなどが目的とされています。

選考方法は、国民のほか、経済、政治、スポーツなどの各界から漢字の候補を募集し、最後に10個の漢字に絞り、そこから、国民に投票を呼びかけます。2019年には267字の漢字候補が集まり、「憂」「税」「厭」「霾」「困」「悔」「馬」「爪」「乱」「騙」の10個に絞られました。投票は、マレーシア国民であれば、誰でもウェブサイトから参加できます。

10個の候補の中で圧勝したのが「騙」でした。投票数は6276で、全体の 24.62% を占め、2位の「厭」2989の2倍以上の票数を集めました。

気になる意味ですが、政権側が支持者たちを「騙した」、そして政府の間違いを是正してほしいという民衆の気持ちが現れているそうです。

ちなみに、2018年は「変」(変わる)、2017年は「路」でした。

台湾の「乱」

台湾にも「今年の漢字」があり、正式名称は「台湾年度代表字大選」と呼ばれています。2008年に台湾の有力紙『聯合報』が日本の「今年の漢字」にちなんでスタートさせました。

まず有名人や専門家が候補となる漢字を提案し、その後、一般の人が投票して漢字を決めることになっています。

2019年には「亂」(乱=ルアン)が選ばれました。「乱」が1万票以上を集め、2位に4000票の差をつけたと言います。投票総数は最多の8万票が集まりました。

「亂」(乱)の提案者は、著名な映画監督の李安(リー・アン)氏と、台湾清華大学の名誉教授の李家同(リー・ジアトン)氏です。李家同名誉教授が、台湾鉄道で起きた脱線事故、年金改革、教育改革などが「乱」を提案した理由だと説明し、李安監督も台湾社会では緊張感が漂っていると指摘しました。

ちなみに2019年の2位は「嘘」、そのあとに「憂」、「跨(またぐ)」、「驚」、「慮(思いを巡らす)」が続きました。ネガティブな漢字が続き、台湾社会の混沌とした状況が浮かび上がります。

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最終更新:2019/12/11(水) 14:20
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