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長い眠りから覚めたプレミアな1台│アルファロメオ・ジュリエッタSZ

2019/12/10(火) 18:40配信

octane.jp

いつかアルファロメオ・ジュリエッタSZを手に入れたいと長年憧れてきた人は、この1960年モデルの60万~80万ドルという推定落札価格(落札価格は57万ドル)を見て、ついに手の届かない高嶺の花になってしまったのかと悲しむことだろう。確かにこの数年で価格はうなぎ上りだが、この1台には相当のプレミアが付くだけの特別な理由がある。
 
「時間を飛び越えたようなコンディション」という表現は乱用されているきらいがあるが、今回ばかりはまさにぴったりだ。ジュリエッタSZは製造数わずか200台だが、中でもこのシャシーナンバー43は、1963年に3度目となるタルガ・フローリオに出走して以来、本格的な走行をしていない。

昨年までほぼ半世紀にわたって、日の光すらほとんど浴びていないのである。このジュリエッタSZは、ローマのジャンニ・ブルガリにデリバリーされ、すぐにスクーデリア・カンピドリオの一員としてタルガ・フローリオやツール・ド・フランスに参戦。

1962年シーズンを終えて新オーナーの手に渡り、さらに1年レースで活躍したあと、ニューヨークへ売られた。そこでレースは引退し、1968年から69年頃からは仕舞い込まれていた。ところが2014年8月のライムロック・ヒストリクスで突然のカムバックを果たし、コンクールの"Untouched"(手つかず)クラスで優勝。貼がされぬまま残った1963年タルガ・フローリオのステッカーにボーナスポイントが与えられたのは間違いない。

長い眠りから覚めたところだから、当然メカニカル面のケアは必要だが、色あせた風合いはぜひともそのまま残してほしい。フルレストアなど微塵も考えていない人物の手に渡ったことを願うばかりだ。

Octane Japan 編集部

最終更新:2019/12/10(火) 18:40
octane.jp

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