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キャッシュレスは、「お金を使いすぎてしまう」って本当?

2019/12/10(火) 10:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

消費税増税をきっかけに、キャッシュレス決済への流れが大きく加速しています。政府は2025年の大阪・関西万博に向けて、キャッシュレス決済比率40%とする目標を設定しています。民間消費支出に占めるキャッシュレス支払額は、諸外国に比べ低水準ながらも、2008年から2017年の10年間で、11.9%から21.3%とほぼ倍になりました。今回は期間半分で普及率倍増を目指そうとしています。

現金に感じる「お金の重み」、そのワケは?

一方でキャッシュレス化は、「お金の使いすぎが心配」という声もあります。「キャッシュレスに関する意識調査」(2019年3月:ビッグローブ株式会社)によると、「現金1万円」と「キャッシュレスの1万円」ではどちらがよりお金としての重みを感じるかは、56.7%の人が「現金1万円」と答えました。「キャッシュレスの1万円」と答えた人は9.1%にとどまり、6倍以上の人が現金のほうに重みを感じるという結果でした。そう感じる理由は何でしょうか。

たとえば1万円を現金で支払う時、紙幣はクレジットカードやICカードよりも大きく見た目も鮮やかで、「壱万円」「10000円」の文字が目に飛び込みます。手で触って枚数を確認するなど、五感への刺激が多くあります。財布からお金を出し入れする間にも、「この後は少し引き締めなければ」などと、反省する時間もできます。

一方、キャッシュレスは、支払い時に端末やレシートに記載された数字を確認するだけです。短時間で支払いを終えるので、使い過ぎていないか、やりくりはできるかをその場で振り返ることが少なくなりがちです。

クレジットカードでの支払いは現金の1.7倍使ってしまう!?

実際にキャッシュレス決済は現金よりも多く使ってしまうのでしょうか。日本クレジットカード協会の調査(2017年度)によると、支払いをクレジットカードで行う人は現金で行う人より1.7倍多く使うという結果でした。

使ってしまいがちな場面は、「衣料品専門店」「雑貨・文具」「タクシー」の支払いで、現金の2倍以上と高くなっています。共通するのは少し特別感のある消費場面です。

これらの「見えないお金」に対して重みを感じて使うには、やはり「見える化」することが大切です。家計管理の基本は、手取り収入から貯蓄分を先取りした上で、生活費の用途別に予算を立ててやりくりする方法です。費目ごとの予算は、現金の場合は袋分けするとわかりやすいのですが、「見えないお金」の場合は、場面に応じたカードの使い分けやWEB明細書での金額確認になるでしょう。

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最終更新:2019/12/10(火) 10:20
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