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わざわざ食べに行きたい! 馬肉を楽しみつくす「義経鍋」とは?

2019/12/10(火) 6:32配信

食べログマガジン

直営牧場で一気通貫するからこその馬肉の鮮度

北海道にジンギスカンがあるならば、青森には義経鍋がある――。
義経鍋とは、「源義経一行が岩手県平泉に落ち延びる際、武蔵坊弁慶が野鳥などを捕獲し、兜を鍋の代わりにして料理して食べた」という一説をモチーフに作られた鍋。焼肉としゃぶしゃぶ、同時に楽しめる鍋として、八戸・十和田を中心とした南部エリアではお馴染みの名物料理。と言っても、県外の人からすれば、「なんじゃそれ?」。初耳の人も多いはずだ。

熊本県、福島県に次いで馬肉の生産量全国第3位を誇る青森県。熊本、会津は馬肉文化のイメージが定着しているが、青森県に馬肉のイメージを抱く人はあまりいないかもしれない。源頼朝につかえていた武将・南部光行が八戸地方を統治したことで(それゆえこのエリアを南部地方と呼ぶ)、以後、牧場を作り、馬の生産と飼育を行うことで、県の東エリアである南部地方は名馬の産地、馬肉文化が根付くことになったという。

とりわけ、このエリアで絶品の馬肉料理を堪能できるのが、五戸町にある昭和22年創業「尾形精肉店(ミートプラザ尾形)」だ。義経鍋はもちろんのこと、超良質な馬肉を使用した桜鍋、馬刺し、ステーキ、お寿司などが食べられるとあって、30分ほど車に乗って、お隣・八戸市から食通が訪れるほど人気を博している。八戸へ出張で訪れるビジネスマンの多くも舌鼓を打つべく尾形に足を延ばし、青森旅行に来た人は、この店の馬肉を食べるためだけに、八戸に降り立つことも珍しくないという。

「青森県で戦後、馬肉料理を普及させたのが当店です。馬肉は、鉄分が多いため色が変わりやすく、扱いが難しいのですが、尾形では直営牧場を持っているため、新鮮な馬肉を提供できます」

そう語るのは、 尾形精肉店常務取締役・尾形千代子さん。直営牧場で、解体から製品まで一気通貫で行い、馬肉は店内でも販売する。毎日在庫を見ながら牧場から仕入れているため、常に新鮮な馬肉が楽しめるというから驚きだ。人気店だけに直営牧場だけでは足りなくなることもあるため、セリで落札した北海道産、東北産の馬肉も使用しつつだが、国産の馬肉にこだわる食通をうならせ続ける名店であることは間違いない。

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最終更新:2019/12/10(火) 6:32
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