ここから本文です

48歳、車いすラグビー代表最年長。岸光太郎の東京パラ成功は「互いが『普通』の存在になること」

2019/12/10(火) 11:46配信

ハフポスト日本版

2019年10月20日、ラグビー日本代表が南アフリカ代表に敗れ、惜しくも4強入りを逃したあの日、あるスポーツが大きな結果を残した。それは“もうひとつのラグビーワールドカップ”と呼ばれた『車いすラグビーワールドチャレンジ』で、日本代表が3位に輝いたのだ。(村橋ゴロー)

車いすラグビー日本代表のなかでひと際異彩を放つのが、岸光太郎選手だ。競技歴は21年で、代表最年長の48歳。

海外では“マーダーボール”と称されるほど激しい競技の選手とは思えないほどの、やさしい笑みを浮かべていた岸選手。彼はどんな思いを込めて、来年の東京2020パラ大会に臨むのだろうか。

3位は最低ライン

――『ワールドチャレンジ』大会観に行きました! 3位という結果に終わりましたが、率直な感想は?

正直な話、残念ではありました。達成感はなく、とりあえずの最低ラインはいったけど……という感じでしたね。本来なら、決勝にはいきたかった。

――確かに「日本が3位? 凄い!」と思うのは、僕も含めた車いすラグビー初心者の感想だと思います。日本代表はリオ・パラリンピックで銅メダル、2018年の世界選手権では優勝した強豪国。優勝を狙いにいったなかでの3位は、相当悔しかった?

そうですね。ましてや自国開催でしたから、みんなにいいところを見せたかった。優勝していい流れをつくって、来年の東京パラにつなげたかったというのが本音です。

――僕は初めて生で観たのですが、タックルの衝撃の強さに驚きました。恐怖心はないんですか?

正直、ベンチから見ているときは「うわあ、怖えな」「あんなに激しくいくなんて、あの人ちょっとおかしいんじゃないの?」って思いますね(笑)。でもコートに入っちゃえば、恐怖心はなくなるんです。

――あとフランスのセドリック選手は、両方ともヒジから下が欠損していて、こういう人も出てるのだと素直に感心してしまいました。最後はパスまで受けていて、器用に両ひじでキャッチすると、股にはさんでドリブルして

基本的に四肢に障がいがあれば、出られるスポーツなので。病気が原因の人もいれば、戦争で地雷を踏んでしまった人もいるんです。上手いですよね、彼。

――タックルもそうですけど、車いすラグビーを見ていたら、「パラスポーツなんだから、安全第一に決まってる」という差別というか決めつけが自分のなかにもあるんだと発見できて興味深かったです。

1/5ページ

最終更新:2019/12/11(水) 14:44
ハフポスト日本版

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事