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ベンヌで観測された粒子放出の原因は? 3つの可能性が示される

2019/12/10(火) 23:36配信

sorae 宇宙へのポータルサイト

2018年12月にNASAの小惑星探査機「オシリス・レックス」が到着した小惑星「ベンヌ」。ベンヌではその表面から粒子が放出される様子がオシリス・レックスによって観測されていますが、その原因に迫った研究成果が発表されました。

■流星体の衝突、熱による岩石の破壊、水蒸気の噴出のいずれかが原因か

2018年12月31日にベンヌの周回軌道へと入ったオシリス・レックスによって、翌2019年1月6日にベンヌから粒子が放出されている様子が初めて撮影されました。同様の粒子の放出は1月19日と2月11日にも観測されていて、いずれも4.3時間周期で自転30するベンヌの「午後遅く」、すなわち太陽に照らされた昼側から夜側に移りつつある表面で発生しました。

最大規模の放出は最初に捉えられた1月6日のもので、この時はおよそ200個の粒子が放出されています。粒子のサイズは1~10cm未満で、速度は最大で秒速3mほどに達したとみられています。その一部は宇宙空間へと脱出し、残りは再びベンヌの表面へと戻っていきました。なお、この粒子の放出はオシリス・レックスにリスクを及ぼすものではないと判断されています。

オシリス・レックスのミッションを率いるDante Lauretta氏(アリゾナ大学)らの研究チームは、ベンヌからどのようにして粒子が放出されたのかを検討し、その原因を3つに絞り込みました。

1つ目は「流星体の衝突」です。惑星間の宇宙空間には非常に小さな粒子が無数に存在しており、地球の大気圏に突入したものは流星として観測されます。大気を持たないベンヌの場合は小さな粒子でも表面に衝突することができるため、その衝撃でベンヌ表面の微細な粒子が舞い上がった可能性があります。

2つ目は「熱による岩石の破壊」です。一見堅牢な岩も加熱と冷却が繰り返されることでその一部がひびわれ砕けることがあり、小惑星の表面に見られるレゴリス(細かな塵や砂塵の集まり)はこうした熱疲労による風化作用で生成されたとする説があります。ベンヌで観測された粒子の放出も、この過程で砕けた岩の一部だったのではないかというのです。

そして3つ目は「水蒸気の噴出」です。ベンヌではすでに水酸基の形で水を含んだ粘土鉱物の存在が確認されていますが、研究では、この粘土鉱物が温められて水が噴出する際に粒子が放出された可能性があるとしています。太陽光に温められたことによる現象という意味では、2つ目に挙げた原因と共通しています。

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最終更新:2019/12/10(火) 23:36
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