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なぜビットコイン・ノードを宇宙空間に置くのか?──時速2万8000キロで地球を周回中

2019/12/10(火) 6:30配信

CoinDesk Japan

2019年12月5日12:29(米東部標準時)ちょうど、スペースチェーン(SpaceChain)の開発者が作った仮想通貨ウォレットはファルコン9(Falcon 9)ロケットに搭載されて宇宙へと向かった。

ISSに到着したビットコイン・ウォレット

スペースX(SpaceX)による19回目の補給ミッション「CRS-19」のペイロード2600kgのほんの一部分である1kgのノードは、国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、ISSで初のアクティブなビットコイン・ノードとなった。

スペースチェーンにとって、今回の打ち上げは強固な分散型ブロックチェーン・インフラを地球のはるか上空で構築するというミッションにおける1歩となった。このウォレットはどの国の管轄下にも置かれず、いかなる物理的なハードウエア・ハッキングも手が届かない場所にある。

スペースチェーンはこのノードを、仮想通貨トランザクションをより安全にするためのまったく新しい方法と考えている。創業3年の同社にとって、今回の打ち上げは3度目で、アメリカからは初の打ち上げとなった。他の2回は中国から打ち上げられた。

このウォレットは、長期的目標の中で小さいが、重要な役割を果たすと同社の共同創業者兼CEOジー・ジャン(Zee Zheng)氏は述べた。ISSに滞在する宇宙飛行士がインストールすれば、ノードはISSのデータフィードを通じて、マルチシグ・トランザクションの安全を確保しながら1年ほど稼働する。

打ち上げの費用と開発費は?

我々は、フロリダの有名なスペースコースト(Space Coast)を見下ろすメキシコ料理店でマルゲリータを飲みながら、ジャン氏を取材した。同社のスタッフの半数以上が打ち上げを見守るためにフロリダに集まった。ジャン氏は興奮していた。

今回の打ち上げは、総勢23人の同社にとって2019年の大半の時間を注ぎ込んだ事業であり、18カ月前に最初に提案して以来、目標としてきた節目だった。

「我々は会社のすべてのリソースを注ぎ込んだ」とジャン氏は語ったが、同社はロケットへの搭載と研究開発にかかった費用の公表は拒否した。同社は、同社顧問のジェフリー・マンバー(Jeffrey Manber)氏がCEOを務めるナノラックス(Nanoracks)を通じて契約を行った。

今回のノードは、スペースチェーンがこれまでに軌道に乗せた2つのノードとは根本的に異なっている。

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最終更新:2019/12/11(水) 17:22
CoinDesk Japan

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