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「メガバンクの危機感」三井住友FGに30代社長誕生、“異例”人事の裏側

2019/12/11(水) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

三井住友フィナンシャルグループ(FG)で、2019年10月、グループ最年少となる37歳の社長が誕生した。年功序列が根強いメガバンクで、30代の社長就任は異例で、業界の内外から注目される人事となっている。

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スマホで取引の完結するネットバンキングやフィンテックの台頭に対し、ATMや店舗の運営コストが重しとなり、超低金利政策も収益を圧迫。メガバンクはビジネスモデルの転換を目指しあえいでいる。

時代の変わり目に厳しい競争を強いられるメガバンクが、「若手社長」にかける期待とは。

IT業界から転身「銀行が一番面白い」

「IT業界で幅広くやったので、新しい経験をしたいと思った。車、広告、コンサルなどいろいろな業界をみたが、銀行が一番面白いと思った」(三嶋氏)

契約の手続きをデジタル化するなどの事業を手がける「SMBCクラウドサイン」の三嶋英城社長(37)は、異業種からの転職人材だ。三嶋氏は東京理科大卒業後、ニフティ(現在の富士通クラウドテクノロジーズ)に入社。エンジニア職や通信・ウェブ・クラウドビジネスの企画など、同社で約12年間経験を積み、2018年1月に三井住友銀行に入行した。

「事業成功の金字塔に」

三嶋氏が配属されたのは、フィンテック事業など新しい事業を創出するITイノベーション推進部。2015年10月にできた部署で、生体認証サービス業務を行う新会社も同部署から起業するなど、三井住友FGにおけるフィンテック事業の象徴的な部署だ。

「転職後、銀行の強みって何だっけと複合的に考えてこの事業に行きついた。(SMBCクラウドサインは)2018年夏くらいに企画書を出してぜひやりたいと。ITイノベーション推進部では、何かしら事業の種を生まないといけないと思っていた。今はいろんなことにチャレンジする段階。『これは成功だと』いう事業を自分で作って、成功の金字塔になりたい」(三嶋氏)

「若くてもやる気があれば」

若手の社長登用の狙いはどこにあるのか?

三井住友FG執行役専務でグループCDIO(チーフ・デジタル・イノベーション・オフィサー)を務める谷崎勝教氏は、「(グループ最年少社長は)結果的にそうなっただけ」と強調する。

「三嶋くんがやりたいという事業なので、一番やりたい人に社長を任せるのがいいんじゃないかと。自分がやりたいビジネスを、自分のキャリアでつかみ、成功させる意欲がある人に仕事をさせたい。

中途だからできたといわれるのは残念だ。僕に言わせれば関係ない。

三井住友FGでは、若い人でもやる気のある人には事業を任せ、社長をやってもらう。そういう会社だと実際に示したかった」

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最終更新:2019/12/11(水) 12:35
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