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ジョージアのダンサー描く作品の主演俳優が来日、社会変革に参加したと胸を張る

2019/12/11(水) 23:05配信

映画ナタリー

「ダンサー そして私たちは踊った」の舞台挨拶が本日12月11日に東京・シネマート新宿で開催され、主演のレヴァン・ゲルバヒアニが登壇した。

【動画】「ダンサー そして私たちは踊った」予告編(メディアギャラリー他9件)

第92回アカデミー賞国際長編映画賞部門スウェーデン代表に選出された本作は、ジョージアの国立舞踊団で幼少期からトレーニングを積んできたメラブと、カリスマ的な魅力を持つ新入団員イラクリを巡る物語。イラクリに惹かれるメラブを演じたゲルバヒアニは今回が初来日だと話し、「長いこと日本に行きたいなと思っていて、まさに夢が叶ったという感じ。子供の頃にアニメを観て日本に恋したんです」と喜びをにじませた。

「6、7歳のときに『千と千尋の神隠し』を初めて観ました。カオナシのタトゥーも入っているんですが、お見せしづらい部分にあるのでここでは……(笑)」と言い、「映画の中で見られるので」と笑顔を見せる。劇中に登場する「千と千尋の神隠し」のポスターは私物と明かし、「作品のリサーチ中に監督とトビリシを訪れた際、蚤の市で『千と千尋の神隠し』『となりのトトロ』のポスターを買いました」と回想、この2枚はメラブの純真さやアイデンティティを表すものとして劇中で使われたとも説明した。

共演者についての質問をMCから投げかけられると、メラブの幼なじみであるマリを演じたアナ・ジャヴァヒシュヴィリについて「高校時代からの友達。長年の付き合いで打ち解けた仲です」と述べ、イラクリに扮したバチ・ヴァリシュヴィリに関しては「とても楽しい人」とコメントした。続けて「バチとはオーディションで初めて出会いました。最初にシーンを一緒に演じたときは恥ずかしかったんですが、そのあとは友達になって、撮影中もとても楽しく過ごすことができました」と当時を振り返る。

またコンテンポラリーダンサーであるゲルバヒアニは、クライマックスで行われるダンスを回想し、「伝統的なダンスからコンテンポラリーなダンスに移行していく、ハードルの高いダンスでした。振付師はいたのですが、中盤では僕に権限が与えられたので自分の気持ちを反映したんです」とダンサーとしての思いを込めたと述懐した。

さらに同性同士の恋愛を描く作品であることから最初はオファーを断ったと明かす一幕も。「社会的にどういう影響があるか怖い部分があったので、友人や家族にも相談したんです。ただ社会変革に関わることができる、声を上げる機会が与えられている、これを生かさない手はないと思い参加することにしました」と語り、「作品に参加したことに一切後悔はありません。ジョージアの社会に影響を与え揺るがしました。監督や私たちの主張がしっかり伝わったと感じています」と胸を張る。フォトセッションでは監督のレヴァン・アキンも登場し、「多くの皆さんにお越しいただいて本当にうれしいです。私は来日3回目です」と挨拶して会場を沸かせた。

「ダンサー そして私たちは踊った」は1月5日に大阪・シネマート心斎橋で上映されたのち、2月21日よりシネマート新宿、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほかでロードショー。



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最終更新:2019/12/11(水) 23:05
映画ナタリー

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