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ウナギ生殖の謎追う学者たち描く漫画に反響、完全養殖の実用化めざす近大に聞く意義

2019/12/11(水) 6:30配信

オリコン

 どれだけお腹を開いても卵巣や精巣が見つからないことから、古代から謎に包まれていたウナギの生態。日本でも数々の研究者がウナギのミステリアス沼にはまっていたが、先月近畿大学がニホンウナギの人工ふ化に成功したニュースが話題に。それを受け、人気漫画家の松本ひで吉さんが紆余曲折な研究の歴史を漫画化しツイッターに投稿すると13万いいねを超える反響があった。作者の松本さん、近畿大学の水産研究所に話を聞いた。

【漫画】もはやコント?アリストテレスもお手上げの“ウナギ研究”漫画に「面白すぎる」

■迷走しまくる歴代学者たち、アリストテレスも「ウナギは大地のはらわたから自然発生」

――なぜウナギ研究を漫画化しようと思われたのですか。
【松本ひで吉さん】動物エッセイ「子どもには聞かせられない動物のひみつ(青土社)」のウナギの章に感銘をうけて描きました。著者の探求心ととんちが冴えわたる素晴らしい1冊です。ウナギの繁殖が難解すぎて、歴代の学者がみんな迷走しまくっているのが楽しかったのです。

――日本人にとって、ウナギはどのような存在だと思われますか。
【松本ひで吉さん】うまいもの。前述の著者は、絶滅危惧種のウナギを食べるのはパンダの寿司を食べるのと同じくらい、おとがめものの行為だと書いておりました。

――ニホンウナギ人工ふ化成功のニュースを聞いて、どのように思われましたか。
【松本ひで吉さん】これでウナギの絶滅が免れられたらいいな、と思いました。地球から生き物が減るのはさみしいです。

 世界初のクロマグロはじめ、多くの魚種の完全養殖を実現してきた近畿大学水産研究所が、先月ニホンウナギの人工ふ化と50日間の飼育に成功したことを発表。人工ふ化については同大学で1980年代、90年代にも成功例があったが、初期飼育については初。早ければ、3年ほどで完全養殖が実現 し、4年後には同大学内の飲食店での提供を目指す。

――数多くの生物の中でも、ウナギの生殖が長年謎に包まれていたのはなぜでしょうか。
【近畿大学 田中秀樹教授】人目に触れる川や湖のウナギは、お腹を開いても他の魚のような卵巣や精巣が見つからなかったため、どこでどのようにして子孫を残すのか見当がつかなかったのです。古代ギリシャのアリストテレスは「ウナギは大地のはらわたから自然発生する」と述べていますし、日本では「山芋変じてウナギと化す」といった説もありました。後に明らかにされるように、ウナギは成熟が始まると海に下り、外洋の産卵場までの長い回遊の途中で成熟が進むため、川や湖のウナギは極めて未熟で生殖腺の確認が困難なためです。

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最終更新:2019/12/17(火) 16:55
オリコン

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