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「同情されたいという気持ちは、中毒になる」アン ミカが語る“被害者意識”の抜け出し方

2019/12/11(水) 16:16配信

新R25

最近、SNSで芸能人が何かハッピーな投稿をすると…

「あなたの発言で、私はこんなに傷つきました!」
「その投稿、こういう人が傷つくのでやめたほうがいいと思います!」
「辛い思いをしてる人もいるのに、よくそんな投稿ができますね」

こんな言葉をよく見かける気がします。「被害者を名乗る人々」が「幸せそうな人」を一斉射撃する光景…。

SNSで他人と自分を比べる機会が増えたことで、過度に「被害者意識」を抱きがちな時代になってしまっているのでは?

そんなことを考え、今回は、書籍やテレビで繰り返し「被害者意識は持たないほうがいい」と指摘されているアン ミカさんにお話を伺ってきました。

〈聞き手=サノトモキ〉

家は4畳半、差別、火事…アン ミカさんの「被害者意識」が形成されるまで

サノ:
アン ミカさんはいろんなところで「被害者意識は捨てるべき」とおっしゃってますが…

なぜ「被害者意識」というテーマに関心があったのでしょう?

アン ミカさん:
じつは、私自身がものすごく「被害者意識」にとらわれていたんです。

幼いころから「貧しさ」や「韓国人差別」を経験して、「被害者意識」ができあがっていった。

4歳のとき韓国から大阪のコリアンタウンに引っ越して、暮らしていたのは4畳半の長屋。

7人家族だったので、家にいるときはいつも誰かの足が当たっているような環境でした。

サノ:
よ、4畳半に7人も!?

パリコレでモデルをされたアン ミカさんのエピソードとは思えない…

アン ミカさん:
小学校3年生のときにやっと引っ越せたと思ったら、今度は転校先で「韓国人差別」が始まって。


道徳の授業で「差別はいけません」と習った次の日から、急に無視されるようになったんです。

それからは、友達の家に行っても「ミカちゃんは韓国人だから遊んだらダメってお母さんに言われた」と断られるように…

サノ:
辛すぎる…

アン ミカさん:
それでも家族みんなで前を向いて、引っ越してラーメン屋さんをはじめたんですけど、お店が流行りかけた途端、家が火事で全焼してしまった。

サノ:
え…

アン ミカさん:
そのあと、働きづめだった母は病気で、私が15歳のときに亡くなってしまって。

母の入院中は病院代をまかなうために父も出稼ぎにいってしまったので、私たち兄弟は教会や親せきに預かってもらい、新聞配達をして学費を稼いでました。

サノ:
もう…聞いているだけで辛いです。

アン ミカさん:
そうやって不幸が重なるうちに、明確な加害者がいないから「どうして自分ばっかり」って気持ちがどんどんふくらんでいったの。

だから、「被害者意識」を持ってしまう気持ちはすごくよくわかるんです。

でも、そのうえで私は、「被害者意識は捨ててしまったほうがいいよ」とはっきり言いたい。

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最終更新:2019/12/11(水) 16:16
新R25

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