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ビジネス創出 ヒント学ぶ 花巻でセミナー【岩手】

2019/12/11(水) 9:20配信

岩手日日新聞社

 ビジネスサポート花巻(中島健次理事長)主催の「自分らしく生き生きと!起業・新事業セミナー2019」は5日、花巻市大通りのなはんプラザで開かれた。女性起業家の講演などを通じ、参加者が自らの起業や新ビジネスの創出に役立てた。

 市内で起業や事業拡大を目指す人、関係機関、金融機関から約80人が参加。高松市のサンクラッド代表取締役の馬場加奈子さんが「“地域のためになる”をビジネスにするヒント」と題して講演した。

 馬場さんは2011年に全国初の学生服リユースショップさくらやを起業。店舗経営者とパートナー契約を結ぶ形で全国展開し、今年6月にオープンした花巻店(花巻市桜町1丁目)など現在55店舗を構える。

 高松市では小学校から制服を着るため、子供の成長に合った制服を買い替える必要があり、「シングルマザーで3人の子供を育てるのは大変で、制服も買い替えるのが難しかった。長女に知的障害があり、一緒に過ごしながらできるビジネスを考えたところ学生服リユースだった」と起業の経緯を語った。

 創業当時は学生服リユースの認識が低く、周りからも反対されたといい、「ポスティングを重ねたところ、母親たちの口コミで知られるようになりショップの利用客が増えた」と苦労を紹介。回収された制服の洗濯や名前の刺繍(ししゅう)取り外しには、高齢者や障害者が携わっている。

 サンクラッドでは、貧困問題の解決を目指して内閣府が運営する「子供の未来応援国民運動」の基金に、回収した学生服の査定額を寄付する活動にも取り組んでおり、花巻市でもさくらや花巻店を介して取り組みが広がっている。馬場さんは「さくらやの経営は通過点。女性のためのビジネス本の自費出版や、共感する女性サポーターを集めてのビジネス展開などを考えている。小さな利益でも地域のためになる活動をしていきたい」と結んだ。

 同日は、日本政策金融公庫東北創業支援センターによる創業支援や融資の説明、県内外の女性起業家の事例紹介も行われた。

最終更新:2019/12/11(水) 9:20
岩手日日新聞社

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