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【感動】六本木に井戸誕生。命がけ…井戸掘り屋さんの全工程すべて明かす

2019/12/11(水) 8:00配信

テレ東プラス

実はいま、「井戸」が熱い! 災害が起きても断水しない井戸が、防災面でも注目を集めています。7月に六本木に井戸を掘り、SNSや新聞で話題にもなりました。そこで、「テレ東プラス」では、そのときの模様をご紹介します。

「井戸を復活させたい…」と願う宮司

井戸を掘ったのは、東京ミッドタウンのすぐ目の前にあり、600年以上の歴史を持つ六本木の氏神様「天祖神社」。天祖神社の階段は地形の谷間に位置し、大昔は泉が湧き出る場所だったそう。今や東京屈指の繁華街になったこの場所で、井戸を掘ることできるのでしょうか?

依頼主、青木大明(ひろあき)さんが見せてくれたのは、神社で大切に保管されていた古い銀盤。そこには、未曾有の水不足に見舞われた昭和15年夏の六本木で、地元住民たちを天祖神社の井戸が救ったという記録が記されていました。しかし時は流れ、井戸はコンクリートで埋められ、その場所さえも分からなくなってしまったのです。

「井戸を復活させたい」と願う青木宮司の依頼を受け、六本木に井戸を掘ります!

この地で井戸を復活させるのは、井戸職人・深沢勉さん。これまで井戸の設置・修繕を手がけた数はなんと200件以上という熟練の匠。しかしそんな深沢さんも、六本木に掘るのは前代未聞だそう。

「地下鉄があるし、高層ビルの建設で支柱の杭を打つ時、地下水の流れが変わってしまう可能性がある」と、大都会に井戸を掘る難しさを語ります。

井戸掘りの工程は、「試掘」と「本堀」大きく分けて2つの作業で成り立ちます。「試掘」とは、その土地の地質や水脈の有無を調査する作業。直径約10cmの穴を1mほど掘り、水脈があるかどうかを探ります。専用の穴掘り機で土を掻き出し、作業開始から30分で地下2mに到達。深沢さんは「地下4~5mの粘土層に水があるのでは?」と推測します。

さらに掘り進めると、深さ4.6mの地層に水脈を発見! これでようやく井戸作りのスタートラインに立ち、いよいよ翌日からショベルカーを投入して本格的な掘削作業を始めます。

深沢さんによると、仮に多くの水が湧き出たとしても、地層が水圧に耐えられない場合は水が土に染み込んで消えてしまう可能性も。結局のところ、井戸は実際に掘ってみないとどうなるか分からない、一種の賭けだそう。

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最終更新:2019/12/11(水) 8:00
テレ東プラス

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