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老後に必要な資金は人によって違う? 自分に必要な貯蓄額の求め方

2019/12/11(水) 17:50配信

ファイナンシャルフィールド

筆者はファイナンシャルプランナーとして、さまざまな相談を受けますが、「老後に貯蓄がいくらあれば良いか」という質問をよく受けます。しかし、老後に必要な貯蓄額は決して即答できるものではありません。計算しないと求めることができないからです。

質問された方は、参考までにということで、ズバリの金額を求めていらっしゃったのですが、ズバリ金額であれば、金融庁の報告書のとおり2000万円といわざるをえないでしょう。

老後に必要な額は人によってまったく異なる

当然のことながら、老後のための必要な貯蓄額は人によって異なります。たとえ、生活費を月30万円に統一したとしても異なります。それは、その人の年金の金額が違うことはもちろん、何歳まで働くか、働く場合の給料はいくらか、退職金はあるか、家族構成はどうか、など人によって異なる要素がたくさんあるからです。

そのため、一概に老後必要額はいくらということはできません。また、モデル家族を例に算出したとしても、自分に当てはまるわけではないので、まったく無意味な数字になります。

さまざまな要素を明らかにする作業が必要

ではいったい、老後に必要な貯蓄額はいくらなのでしょうか。それは、下記の金額を明らかにする必要があります。

・何歳まで働きますか。また、月の収入額はいくらですか。
・退職金や企業年金はありますか。あるなら、いくらですか。
・個人年金や確定拠出年金をされていますか。されているなら、老後にいくら受け取ることができますか。
・国の年金はいくらですか。
・上記以外に老後に収入があれば書き出しましょう。

国の年金については、ねんきん定期便を参考に計算しましょう。50歳以上の方は、ねんきん定期便に年金の見込額が記載されています。この金額は、今の給料が60歳まで続くと仮定した場合の金額になっています。

一方、50歳未満の方は、これまでの加入実績に応じた年金額が記載されています。そのため、これだけ? と思うような金額しか記載されていないかもしれません。しかし、その金額は今後増やすことができます。どれだけ増やせるかは、下記の計算式で概算を求められます。

老齢基礎年金=(60歳 ー 今の年齢)× 2万円
厚生年金=今後の厚生年金加入見込み月数×平均標準報酬額×0.55%

平均標準報酬額とは、簡単にいうと、年間給与(1ヶ月の給与上限62万円)と賞与(上限150万円)の平均額です。今後、年収がアップするなら、それを加味した金額で計算を行います。

厚生年金に加入されている方は、老齢基礎年金と厚生年金、両方計算をします。一方、厚生年金に加入していない自営業者や年収130万円未満のパートの方などは、今後増やせる年金は、老齢基礎年金のみとなります。

上記の計算式で計算した金額をねんきん定期便の「加入実績に応じた年金額」に加算しましょう。なお、50歳以上の方についても、60歳以降も働くのであれば、上記の計算式によって、60歳以降働くことで増える金額を計算できます。

収入を全て書き出したら、合計額を算出します。夫婦世帯の方は配偶者の分も算出しましょう。ただし、国の年金を含め、終身年金の収入額は寿命に左右されます。目安として95歳などと決めて計算をします。

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最終更新:2019/12/11(水) 17:50
ファイナンシャルフィールド

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